テキストエディタというと“プログラマ向け”といったイメージを持たれる方も依然として多いかもしれないが、「gPad」の場合はカンマ区切りやタブ区切りのファイルを表形式で表示できるため、表計算ソフトやデータベースとの親和性も高く、一般的なビジネスユースでも活躍しそうだ。テキストエディタならではのレスポンスと検索・置換機能を活かし、データベース構築やレポート作成のためのデータ加工ツールとして使うのもよいし、テキストファイルそのものを資料として保存している人にとっては、強力なgrep検索機能がそれ自体、データベースとしての役割を果たしてくれることだろう。
そのほかにも、見出し一覧を表示できるアウトラインパネルと、単純な選択に適したドロップダウンリストとを使い分けられるアウトライン機能や、クリップボード拡張機能を内包しているところなど、随所に工夫が見られる。
カスタマイズ性も高く、メニューやホットキーの設定に加え、マウスジェスチャやボタンの割り当てなども可能。「自分好みのテキスト編集環境を作り上げたい」というヘビーユーザにもお勧めしたい。
(福住 護)