svchost.exeは、Windowsの裏方として動作しているプログラム(プロセス)のひとつ。タスクマネージャを起動し、「プロセス」タブで「すべてのユーザーのプロセスを表示」をクリックすると、リストにいくつかのsvchost.exeが並んでいるのがわかる。簡単にいうと、「Windowsが提供するさまざまな機能(サービス)を呼び出し、実行させる役割を担っている」わけだが、この“さまざまな”のおかげで、実際にどのsvchost.exeがどのプロセスを動かしているのかは具体的にわかりづらい。そこで、Windowsシステムに対する知識を深めたり、万が一トラブルが起きたときに原因を究明したりするツールとして「Svchost Viewer」が役に立つ。
実は、どのsvchost.exeがどのサービスと関連しているかは、タスクマネージャでもわからないわけではない。しかし、実際には「プロセス」タブと「サービス」タブを行き来することになり、やや面倒(プロセスを選択し、右クリック→「サービスの表示」を実行すると、タブが切り替わる。逆にサービスからプロセスを表示させることも可能)。
その点、「Svchost Viewer」を使えば、どのサービスが動いているのか、使用しているメモリ量はどれくらいかといったことがひと目でわかる。その上、説明も日本語で、具体的な役割もわかりやすい(タスクマネージャでもサービスの説明は表示されるが、簡単な英単語程度の記述のみ)。
さらに、各サービスが一時停止や終了してもかまわないタイプなのかもわかるので、うっかり終了させてしまい、Windowsが正常に動作しなくなるといった失敗も防げる。
「Svchost Viewer」からサービスを終了させるには、いったん管理者モードに移行する必要があるし、一時停止や再開といった操作はできないが、この点は「Tools」メニューからWindowsのサービスマネージャを呼び出せるので、問題はない。
「Svchost Viewer」にはインストーラがなく、配布アーカイブ(SvchostViewer0.5.0.1.zip)を解凍してできる実行ファイル(Svchost Viewer.exe)を起動するだけで利用できる。ファイルサイズは118KBとコンパクトなので、USBメモリなどに入れて常備しておけば、トラブルシューティングに役立つはずだ。
(福住 護)