剣はもちろん、石や木材といったユニークな武器でも敵と戦える3Dアクションゲーム。ヒロインの素手での戦いやキックなども迫力があり、リアルでカッコいい。武器を使ってゾンビを倒したときの演出なども気に入った。ヒロインが魔法攻撃をすることができ、使用できる魔法が豊富なことも魅力のひとつとなっている。ゾンビをはじめとしたモンスターのデザインも不気味で迫力満点。特に蜘蛛女のデザインと声は秀逸といってよい。取り囲まれてしまうとどうしようもなくなる幽霊のような敵も非常に嫌らしい。
マップの構成もよく考えられている。マップ上にはさまざまな仕掛けが張り巡らされ、しかもそれぞれが異なって、同じ仕掛けが繰り返されることはない。マップのサイズは大きすぎることのない手頃なもの。その上、喰らったら一発でゲームオーバーになるようなトラップも存在せず、プレイしやすさにも配慮されている。画面上にミニマップが常に表示されているのも便利だ。
強いて難を上げるとすれば、視点が固定され、思った方向を自由に見ることができないことだろうか。思わぬところから敵の攻撃を受けて、不覚を取ることがある。
ゲームは比較的短時間でクリアできる。2周目以降のプレイもでき、オマケも用意されているようだ。よくできた、おもしろいゲームなので、ぜひ一度プレイしていただきたい。
(秋山 俊)