斬新な純粋思考型のパズルゲーム。回転する矢印を取り込んで自機をパワーアップさせ、移動しながらターゲットを破壊してゆく。正方形のゾーン内に配置されたターゲットをすべて破壊してゆく
「Ruld」は、フィールド上の全ターゲットの破壊を目的とした、ユニークなルールの高難易度パズルゲーム。「どの向きの矢印を取り込み、どのような順番で、どの方向からターゲットを破壊するか」がゲームの大きなポイント。手順を間違えるとクリア不可能になるが、時間制限やミスの回数によるペナルティなどはなく、じっくりと腰を据えてチャレンジできる。用意されたステージ数は40。
各ステージのフィールド上には「ゾーン」と呼ばれる正方形のブロックがいくつか隣接して並ぶ。ゾーンとゾーンは密着しておらず、間にわずかな隙間がある。自機「Arum」は、各ステージにただ一つある緑色のゾーン内で待機している。各ゾーンにはゆっくりと回転する矢印「Vector」と、菱形をしたターゲット「Ruld」が配置されている。
ステージ上のすべてのターゲットを破壊するとステージクリア。自動的に次のステージに進む。どうしてもクリアできなくなってしまった場合はゲームをリセットし、ノーペナルティで現在のステージのはじめからやり直すことができる。
回転する矢印が希望の向きになったとき、上に移動して自機に取り込む
操作はキーボードで行う。【↑】/【↓】/【←】/【→】キーまたは【8】/【2】/【6】/【4】キーで自機の上下左右移動。パズルを解くのに使うキーはこれだけ。ゲームのリセットは、決定キー(【Enter】/【Z】/スペースキー)でいつでも自由に行える。
ゲームの開始時点で自機が移動できるのは「現在いるグリーンゾーン内」だけ。ゾーンの境を超えて隣のゾーンに移動することはできない。さらに、菱形のターゲットを破壊したり、ターゲットのある場所に移動したり、ターゲットの上を通り抜けたりすることもできない(Vectorを取れば、可能になる)。
Vectorの矢印は時計回りにゆっくり90度ずつ回転している。Vectorの上に移動して取り込むことで、自機を矢印の方向にパワーアップさせることが可能(取り込まれたVectorはゾーンから消滅する)。パワーアップした自機は、取り込んだ矢印の向きに限って、ゾーンを越えて移動できる。破壊力もアップし、同じゾーン内のターゲットに矢印の向きでぶつかると、破壊できるようになる。
自機のパワーアップは──連続してVectorを取ることで──最大4方向すべてに対して行える。現在のパワーアップの状況は、画面左上のオレンジ色の菱形で確認することが可能。すでにパワーアップ済みの方向を向いたVectorを二重に取ることはできない。
まずはVectorを取り込み、ゾーン間の移動を可能に
ゲームは「自機がいるゾーン内のVectorが目的の方向を向いている間に取り込み、ゾーン間の移動ができるようにすること」からはじまる。移動先のゾーンでも同じことを繰り返し、上下左右の4方向に対してパワーアップすれば、すべてのゾーンを自由に移動することが可能。ゾーン間の移動は何回行ってもよい。もちろん必要がなければ、4方向すべてをパワーアップさせる必要はない。
問題は「どのような順番で、どの方向からターゲットを破壊するか」だ。ターゲットを破壊した瞬間、破壊に使用した自機内部のVectorは消滅する。同じゾーン内にまだ取り込んでいないVectorが残っていれば、再度失われた方向にパワーアップさせることができるが、なければ当該方向へのパワーアップ(移動)はできなくなる。
「ターゲットは同じゾーン内からしか破壊できない」という制限もある。例えば、ゾーン左上にあるターゲットは「↑」か「←」のVectorでしか破壊できない。左や上にあるゾーンから「→」「↓」のVectorを使い、ゾーンを越えると同時に破壊することは不可能。ゾーンを越えてターゲットやVectorの上に移動した場合は何も起こらず、そのまま上に乗ってしまう(ステージによっては、クリアのための必須テクニックともなる重要なポイントだ)。