ソフトを開発しようと思った動機背景
原作を読んだとき、「あっ、これはゲームにできるな」と思ったのがきっかけです。まるで最初からゲーム化を考えたような話の筋だと思いました。いまでも通じる、むしろいまこそ読んでほしい小説です。震災後、原作の「グスコーブドリの伝記」が注目を浴びているそうです。作りはじめた頃はそのことを知りませんでしたが、作るべくして作らされたのだと思うようになりました。このゲームを作っている間ずっと、宮沢賢治の本を鞄に入れて持ち歩いていました。お守り代わりでもあり、いつでも読み返せるようにするためでもあり、「宮沢賢治が自分の体に降りて来い」と願ってでもありました。このゲームが原作に触れるきっかけになればいいなと思います。
開発中に苦労した点
物語を見せるだけでなく、「どう楽しませるか」「ゲームとしてどう操作させるか」に常に気を配りました。どこでもセーブができ、また一章ごとが十数分程度で終わるので、気軽に遊んでもらいたいです。最初はRPGとして作ることも考えましたが、戦闘があるとなると、敵を動物か魔物にするわけで、それは宮沢賢治の世界ではないなと思い、できませんでした。
ユーザにお勧めする使い方
合間にあるミニゲームは、数回やるとスキップできるようにしています。アクションが苦手な人でも、安心して楽しむことができます。クリアまでの時間も約2時間なので、ちょっと空いた時間に少しずつ進めて遊ぶのがお勧めです。
感謝の言葉
最後に感謝の言葉を記させてください。いままで応援してくれた方々、素材を提供してくれた方々、バグやアドバイスを教えてくれた方々。あなた方の協力があってこそ、この作品は成り立っています。本当にありがとう。
(ブラック・ウルフ)