「Pogoplugプレミアムソフトウェア」を発売する米・Cloud Engines社は、USBハードディスクやUSBメモリをNAS化するためのNASアダプタ装置「Pogoplug」を発売しているメーカーだ。「Pogoplug」は、自身が持つUSBポートに取り付けられたUSBハードディスク/メモリをあたかもNASのように利用できるようにする装置で、これにより単なるNASにとどまらない、さまざまな付加機能を使えるようになる。「Pogoplugプレミアムソフトウェア」は、もともとハードウェア製品として販売されていた「Pogoplug」を「そのままソフトウェア化したもの」と考えればよい。専用のハードウェアを使うのではなく、「パソコンだけで『Pogoplug』のハードウェアと同じことをやってしまおう」というソフトだ。
その機能は、上で説明したようにかなりユニークなもの。インターネットにさえ接続していれば、どこでも公開フォルダを、あたかもローカルディスクのように利用できるのは、まさに他に類を見ない機能。ハードウェアを購入しなければ利用できなかったこうした機能が、ソフトウェアだけで実現できるのだから、まさに大注目のソフトだ。
ただし、機能をフルに利用するには、サーバとなる公開側のパソコンを常に動作状態にしておく必要がある。電力不足が取り沙汰される昨今、パソコンを動かし続けるか、省電力の専用アダプタを使うかは、ユーザの事情で左右されるだろう。
とはいえ、ハードウェア/ソフトウェアを自由に選べる選択肢を提供したという意味で、「Pogoplugプレミアムソフトウェア」の存在意義は大きい。モバイル機器を活用する人にとっては、ぜひとも導入を検討すべきソフトだ。
(天野 司)