ストイックなダンジョン探索RPG。戦闘の難易度は序盤から高めで、無謀な戦い方をすると、すぐにゲームオーバーになる。シンボルエンカウント方式だが、マップ上にいる敵の数が多く、少しでも見つかるとすぐに襲ってくるので、気が抜けない。ただ魔物を倒すごとに宝箱を手に入れることができ、次々と新しい武器防具やアイテムが手に入る。楽しくて大量の敵を倒してしまい、いつの間にかキャラクタレベルが上がっていたこともしばしばだ。戦闘も、エンゼルマリーの必殺技や他キャラクタの魔法など、攻撃のバリエーションが豊か。プレイヤーを飽きさせない。アイテム図鑑やモンスター図鑑のコンプ、屋根裏部屋のカスタマイズなど、やり込み要素も豊富。気がつくと仕事の合間にゲームを立ち上げてダンジョンを探索してしまう……という、非常に中毒性の高いゲームだ。
戦闘システムがオーソドックスな分、キャラクタの個性は強い。元お姫様だけあり、天然ボケ炸裂のエンゼルマリーと、エンゼルマリーに容赦なく突っ込むぷみ子のコンビの会話は実に楽しかった。グラフィックも、主要キャラクタからNPCまで美しく描かれており、特にぽよんぽよんと自在(?)に動くエンゼルマリーの胸元には注目だ。登場一発目から、豊満なバストに目が釘付けになること請け合いだ。
シナリオもキャラクタもグラフィックも、そして戦闘システムも、スタンダードながら丁寧に作り込まれている。「ひたすらダンジョンに潜りたい」「アイテムやモンスターの図鑑を埋めてゆくのが大好き」というRPGを愛する人に、ぜひプレイしていただきたい。
(早川 陽子)