不要なファイルや設定を削除して、パソコンの動作環境を最適化するためのソフト。「CCleaner」は、Windowsシステム、Webブラウザが残した一時ファイルや履歴を削除したり、レジストリの問題点を解消したりするためのソフト。不要なファイルや設定を削除して、動作の安定性・快適性を向上させることができるほか、プライバシーの保護にも役立つ。軽快に動作し、手軽に利用できる。
利用できる機能は多彩。大きく、
- インターネット一時ファイルをはじめ、さまざまな不要ファイルを削除できる「クリーナー」
- 問題のあるレジストリを削除できる「レジストリ」
- アプリケーションのアンインストールを行える「ツール」
に分けられ、さらに、さまざまな設定を行える「オプション」を加えた4カテゴリーを、メイン画面左側のボタンアイコンで切り替えて利用する。「クリーナー」は、WindowsシステムやWebブラウザなどが作成する一時ファイル、履歴などを一括削除し、ドライブの空き容量を増やす機能。システム、エクスプローラ、Internet Explorerといった対象ごとに項目が用意され、ユーザがチェックマークを付けた項目をスキャンし、結果を表示する。スキャン後、「クリーンアップ開始」を実行すると、不要ファイルが一括削除される仕組み。スキャン結果は一覧表示され、削除対象ファイルと(削除された結果、空く)およその容量がわかる。
「レジストリ」は、Windowsの設定が記録されたレジストリ情報の問題点をチェックし、削除できるもの。「見つからない共有DLL」「関連付けられていない拡張子」「アプリケーション」「フォント」など、計15項目から選択してスキャンを実行できる。スキャン結果は一覧表示され、「問題点を解決」を実行することで、一括して修正が行われる。(スキャンをした結果)修正したくないものがあれば、チェックマークを外せばよい。
「ツール」は、「インストール情報」「スタートアップ」「システムの復元」「ドライブデータの抹消」に分けられる。「インストール情報」は、インストールされているアプリケーションを一覧表示し、アンインストールやリネームなどを行えるもの。情報をテキストファイルで保存することもできる。
「スタートアップ」は、パソコンの起動時に起動するよう設定されたスタートアップ項目を無効化したり、削除したりできる機能。「インストール情報」同様、テキストファイルに保存できる。
「システムの復元」は、Windowsの「システムの保護」機能が作成した復元ポイントを一覧表示し、削除できる機能。安全性に配慮し、最新の復元ポイントは削除できないようになっている。
「ドライブデータの抹消」は、ドライブ全体のデータや空き領域上に残っているデータを消去できる機能。対象となるドライブと抹消方法(4種類)を指定できる。
そのほか「オプション」では、
- 使用する言語の指定(インストール時に日本語を選べる)
- パソコンの起動と同時にクリーンアップを実行するための設定
- ごみ箱のコンテキスト(右クリック)メニューから「CCleaner」を実行するための設定
などを行える。ブラウザが保存しているCookieの中から削除するもの/保護するものを指定したり、ファイルのクリーンアップ時に削除/(削除から)除外するファイルを登録したりすることもできる。