リアルタイムでバトルが進行するRPG。生物が絶滅した地球上で最後まで生き残った主人公が、不死の人工生命体「月人」とともに人類の再生に乗り出す。人類の復活を夢見て、不死の仲間たちとの冒険がはじまる
「KILLZVALD〜最後の人間〜」は、人類の滅んだ架空の未来を舞台にしたRPG。ゲーム制作集団「StudioGIW(スタジオギウ)」の新作で、第8回ベクタープロレジ大賞・ゲーム部門受賞作品「VAZIAL SAGA 〜愚民化戦略〜」の世界観を引き継ぎ、「VAZIAL SAGA〜愚民化戦略〜」直後の世界となっている。
神暦300年に「龍戒の神王」──神王は、人間の遺伝子を操作して、不老不死となった存在──が起こした「神暦大戦(ヴァジアルサーガ)」を経て、世界は厚い氷に覆われ、地上に住む生物は絶滅した。生き残ったのは、永遠の命を持つ人工生命体「月人」と、最後の人間である主人公「氷虎」だけ。「亡国の神王」の血を引き、人間でありながら唯一、月人との契約を許された氷虎は、大地が氷で閉ざされる直前に世界最北の城「アラナダ国」の地下幽室へ逃げ延びた。それから80年、氷虎はようやく目覚める……。
物語は、アラナダの地下幽室で月人「アリエス」に見守られながら、氷虎が目覚めるところからはじまる。ゲームの目的は「各地に保存されている“人の遺伝子”を使って、人類を復活させる」こと。目的を遂行する前に食料を確保し、月人たちと合流することを目指す。主人公の仲間となる第三世代型戦闘タイプの月人は12人。まずは「アラナダ」の南に位置する「蒼岩の迷宮 エリア1」を探索し、そこに封印されている月人「タウロス」「テンビン」「サジタリアス」を迎えに行く。
月人を武器へと半封印して、武器の性能を大幅に強化
ゲームの流れは「アラナダ地下幽室」を拠点に戦略や戦術を練り、その後「地下迷宮」で探索や戦闘を行ってゆくというもの。戦闘パートでは、マス目状のフィールドに敵と味方が配置され、リアルタイムで戦う。キャラクタの下部にはオレンジ色の攻撃ゲージ「A」と、黄色い移動ゲージ「M」が表示され、攻撃ゲージが最大までたまると敵を攻撃でき、移動ゲージが最大までたまるとフィールドを移動できるようになる。バトルは早いテンポで進行する。戦闘に参加しているキャラクタの絵を掴んだり(クリック)、マウスをコマンドボタンに乗せたり、【Ctrl】キーを押したりすることで、戦闘の進行を一時停止させることもできる。
自身も含めた各キャラクタは、有効射程内の敵を自動的に攻撃する。有効射程は装備している武器によって異なる。近距離型の「剣」は、周囲1マスまでの攻撃が可能。中距離型の「槍」は、8方向に2マスまで攻撃することができる。有効射程範囲は、キャラクタの絵にマウスポインタを合わせると赤枠で表示される。
戦闘では「武器研究」「スキル装備」「武器ツヴァルド」が重要。武器研究を行うと、さまざまな武器を使えるようになる。主人公はどの武器を研究するかを決め、「テンビン」をはじめとした武器研究用スキルを持つ月人に装備させればよい。あとは戦闘中に敵を攻撃するだけで、武器の研究値がたまり、完了した時点で新たな武器を装備できるようになる。
スキルは、戦闘中に味方の防御力をアップさせたり、迷宮探索中に敵の位置がわかったりするなど、月人ごとにさまざまなものが用意され、レベルに応じて増加する。月人は、先天的な能力を変化させることで、新しいスキルを獲得できるようになる。スキルは最大三つまでを装備することが可能。スキルには効力、時間、範囲などが設定され、例えば、範囲内の味方防御力と回避率を上昇させる「タウロス」の「ロイヤルシールド」は「効力が10、時間が常時、範囲が十字」となっている。
戦闘で最も重要なのが「武器ツヴァルド」。月人を武器へと半封印することで、その武器の能力を大幅に向上させる法術で、攻撃力、防御力、命中率、回避率の上昇に加え、武器の重量も軽減されるため、攻撃と移動の速度も上昇する。ツヴァルドした月人のスキルも装備者に反映される。ただし、ツヴァルド中の月人は経験値を得ることができない。武器ツヴァルドの実行と解除は、拠点でのみ行える。