内政を整え、軍備を補強して世界統一を目指す戦略シミュレーションゲーム。DNA操作や「子孫繁栄」によって“才能”を次代に引き継げる。「VAZIAL SAGA 〜愚民化戦略〜」は世界統一を目指し、各地を侵略してゆく戦略シミュレーションゲーム。舞台は、人の遺伝子を操作して不老不死となった種族「神王」が存在する世界。ゲームのスタート時に存在する神王は、全部で39人。神王は、それぞれ領土を統治しており、領土には「寿命ある人間」が住んでいる。
プレイヤーは、39人の神王から自分の分身となるキャラをひとり選び、さまざまな方法で他の領土を奪う。自国、あるいは自国を支配している国が、39国すべての国を統一できればゲームクリア。逆に、自国がほかの国に攻め入られ、滅ぼされるとゲームオーバーだ。
ゲームはまず、全体の難易度を選択するところからはじまる。選べる難易度は「EASY」「NORMAL」「HARD」。続いて神王を選択する。選択する際の最大の決め手となるのが、神王の顔グラフィック横に表示される「難易度」。難易度アイコンが少ないほど、友好国が多かったり、兵力や資金力があったりなどで、ゲームを有利に進められる。難易度は、スタート時に保持している「支配国数」「武将数」「資金力」などによって変わる。
ゲームは、1年を「1ターン」として進む。ターンには「イベント」「内政」「外交」「行軍」「合戦」「子孫繁栄」の各フェイズが用意されている。各フェイズを順番に進めて、戦略を立ててゆく。各フェイズ内では、「情報力」の低い国から順に処理を行う。
「イベント」フェイズでの大きな作業は、自分の支配下にある国から徴収する「税率」を設定すること。税率が高いほど多くの金を手に入れることができる。ただし、あまりに税率が高いと「愚民度」(民が神王を支持する度合い)が下がってしまう。
「内政」フェイズでは、神王の配下にあたる武将に仕事を割り当てられる。愚民度を回復させる「愚民教育」や、国の防御力をアップさせる「城壁強化」などを行える。神王によって配下の武将数は異なるが、武将が多いほど多くの作業を同時進行させることが可能。武将にはそれぞれ「統率」「内政」などのステータスがあり、得意な仕事、苦手な仕事がある。さらに、各武将の配下につく兵の数を増減させることも可能。兵の数が多いと戦闘が有利になるが、敵国に攻め入る際の「出兵費」も高くなるので注意が必要だ。
「外交」フェイズでは、他国との同盟や、他国を支配するための「降伏勧告」などを行える。他国と同盟を組むには、相手国との関係が「良好」である必要がある。相手国に「資金援助」することで、関係改善を図ることも可能だ。
同盟国や支配下の国に「援軍要請」を行うこともできる。「援軍要請」とは、被要請国に隣接する場所で自軍が戦っている場合、援軍を送り込んでもらえるシステム。例えば、自分の支配国がひとつだけでも、同盟国に「援護」してもらうことで、複数の国で敵国に攻め入ることができる。ただし、援軍要請には資金が必要だ。
「VAZIAL SAGA 〜愚民化戦略〜」では、自分の国が「他国に滅ぼされる」までゲームオーバーにはならない。このため、強い敵に攻め入られそうな場合は、あえて別の国に降伏して「他の国の支配下で生き残る」という選択肢もある。この場合、自分を支配している国が世界を統一すれば、ゲームクリアとして認められる。
「行軍」は、配下の武将を自国や敵国に移動させるフェイズ。自国内の移動は、陸続きになっている自国内ならば、どんなに離れた場所でも1ターンで移動できる。ただし、自国が他国によって分断されている場合は、行き先が自国の領地といえども移動はできない。ゲーム後半では複数のエリアを統治する敵の国を分断し、敵の戦力を削ぐのも重要な戦略となる。
行軍フェイズで敵国に自国の武将を送り込んでいる場合は、「合戦」フェイズで戦争が行われる。敵の攻撃に合わせた「陣形」を選び、武将を陣形に配置する。一部の武将を別働隊として奇襲攻撃用に配置することもできる。
武将の配置が終わると、自動的に戦闘がはじまる。戦闘に勝利した場合は、続けて戦闘エリアの「城壁」を壊す「攻城戦」に突入する。攻城戦に勝利すれば、そのエリアを支配できる。エリア内に敵国の神王がいた場合は、敵国の神王や武将も自分の配下に組み込める。
戦闘時に重要となるパラメータが、自軍の「兵数」と「士気」。どちらかが0になると負けとなる。軍の士気は「愚民度×2」で表される。敵国に攻め入る場合は必ず自国の愚民度をチェックしておきたい。
「子孫繁栄」は、自国の武将の中から男女のペアを選択して「子ども」を作らせるフェイズ。生まれた子どもは、13歳を過ぎると大人になり、自国の「武将」として取り立てられる。また、子どもは親の「才能」を引き継げる。神王や武将が持つ「忍」(情報収集力アップ)や「城囲」(自国の守りを強化)などの特殊能力を受け継がせることも可能だ。
武将は、時間が進むと寿命で死んでしまうため、残したい才能がある場合は子どもを作るか、DNA操作による「遺伝子抽出」によって保存しておく必要がある。なかなか手に入らない「レア才能」もあり、才能を全種類コレクションするのも、遊び方のひとつといえる。
ステータスアップや戦争では、自軍にいる「武将」の数が重要な要素となる。武将は敵に勝利したり、「イベント」フェイズで流れ着いたりしてくることもある。しかし、最も確実に武将を増やす方法は「子孫繁栄」で子どもを作ることだ。