恒例のベストオンラインソフトに、今年は「esCalender」を選ばせていただいた。カレンダー/時計/アラーム/ランチャなど、デスクトップに「ちょっと置いておくと便利」な機能が盛りだくさんでありながら、パソコンのリソースはほんの少ししか使わない、地味な働き者だ。筆者は「esCalender」のそんなところに好感を覚えた。
カレンダーは、休日のカスタマイズなどの基本機能をしっかり押さえつつ、「タスクトレイにアイコンで日付を出す」「チップ表示で西暦と和暦を出す」など、“Windowsにちょっとほしかった機能”を補ってくれるもの。時計も背景を好きなように選べるので、画面に溶け込ませるのも目立たせるのも自由だ。
タイマは、よく使う設定を3種類覚えさせておけるのがうれしい。いつでもワンタッチで呼び出せるので、「使いたいけど設定するのが面倒」ということがない。パソコンを使っているとついつい時間の感覚がなくなってしまう筆者としては、お湯を沸かしたりお風呂を入れたりするときなどに重宝している。個人で使う場合、アラームやタイマはきめ細かな設定よりも、思いついたときにサッと望みの時間にセットできるのが大切な要素だ。
ショートカットやスタートメニューが便利になったおかげで、ランチャ自体、昨今はあまり目立たなくなった。だが、ウィンドウをすべて閉じてデスクトップを出したり、数多くのメニューから選んだりするより、同じ手順でおなじみのソフトが呼び出せるのはラクチンだ。単独のランチャだとタスクトレイの混雑を気にしてしまうが、「esCalender」ではひとつにまとまっているから、その心配も無用だ。
ほかにも、時刻合わせや自動シャットダウンのように、たまに必要になるタイプの機能も装備している。
これひとつあれば何でもOKというのは大げさだとしても、日々の作業でちょっとほしくなる機能がいっぱいの、欲張りなソフトといえる。手になじむ使いやすさなので、みなさんにもぜひ触れてみていただきたい。
esCalendar 1.19 タスクトレイに今日の日付のアイコンを表示するカレンダー (524K) |