主人公のにわとり（オス）は、卵に毎日ランプを当てて大事に育てていた。ところがある日、そのランプが何者かに盗まれてしまう。主人公はランプを取り返すべく、持ち去った黒い影を追って冒険に出る……というのが「とりゲーム」のストーリーだ。このストーリーはタイトル画面のアニメーションで展開され、見ていてとても楽しい。

プレイヤーはにわとりを操り、画面上にウヨウヨと現れる敵キャラを攻撃していく。敵キャラにダメージを負わせて画面の外へ吹き飛ばしてしまえば、その敵を倒したことになる。にわとりの武器は、とりショット、とりカッター、とりバルカン、とりナパーム、とりビームと5種類あり、それぞれ発射する際の「溜め」時間の違いによって種類が変わる仕組みだ。これらの攻撃はダメージ力や敵の吹っ飛び方に違いがあるので、上手な使い分けが必要になる。

こうして既定数の敵を倒す（Rest数が0になる）と、ボスが登場して一騎打ちの対決になる。攻撃でボスの体力をゼロにすれば勝利となり、次のステージに進むことができる。ステージは全部で6面が用意され、それぞれが凝ったつくりになっている。

敵の攻撃を受けてしまい、ライフゲージ（ハートで表示）がなくなってしまうとゲームオーバーだ。ただし、敵を倒した際に現れるコインを50枚集めると、ハートが画面に出現し、それを取ることによってライフゲージを回復することができる。

特筆しておきたいのは、主人公キャラや敵キャラの動きの滑らかさだ。それぞれのキャラの動きやリアクションが自然で、かつそれぞれに個性的であるという点がゲームをおもしろくしている。この「動き」がこのゲームを支えていると言っても過言ではないだろう。また、高得点を狙う隠し要素などの楽しい仕掛けが用意されている点もうれしい。

オプションの機能として、サウンドのON/OFF、全画面表示、コンティニューの無限化（デフォルトでは4回まで）などの設定ができる。また、キーポードのほか、ジョイパッドでプレイすることも可能だ。