一昨年あたりだったろうか、写真がキレイに印刷できるという謳い文句で低価格カラープリンタが爆発的な人気で売れに売れまくったのは。それ以来、このブームは去ることなく、やはり低価格となったデジタルカメラやイメージスキャナ、また、簡単に写真シールやカレンダーを作成するソフトなど、デジタル写真で遊べるツールがあっという間に普及した。
とにかく、デジタルデータになった写真や画像を加工したり、プリントするのは楽しいものだ。だが、ひとつ困ったことは、パソコンの中に取り込んだこれらの写真データ。どれもファイルサイズは大きく、なかには画像形式の異なるものもある。写真を確認するには、その画像形式に対応したグラフィックスソフトを使ってひとつずつ開く。しかも時間がかかる。頼りになるのはファイル名のみだ。こうなってしまうと、引き出しに突っ込んだままのプリント写真より質が悪い。
そこで、画像管理ソフト。サムネイルという元データを縮小した画像データを作り、画面上のアルバムに貼り付けて一覧表示できる画像専用データベースソフトだ。サムネイルを使って、専用のアルバム形式で保存、管理されるため動作も軽快で、効率よく管理できるというわけだ。なかには、写真データのみならず、コメントとなるテキストや音声、動画データまでまとめて管理できるものもある。また、ちょっとしたフォトレタッチ機能を搭載したり、簡単にスライドショウや壁紙、HTMLファイルとしての出力機能などを備えたものもある。
写真は撮るのも加工するのも、印刷するのももちろん楽しい。でもやっぱり見て楽しみたい。それには、こうした便利なツールを使って効率的に管理するのがイチバン。プリント写真にアルバムがあるように、デジタル写真にもデジタルアルバムが必要不可欠なのだ。
ここでは、3本(+2本)の画像管理ソフトを取り上げ、これらのソフトがどのような用途に使えるのか見ていきたい。
(フェムス・安藤 しょうこ)
なお、ここで紹介するソフトはすべてWindows 95で動作します。ソフトを使用する際は、あらかじめ各ソフトのドキュメントをよく読んでからお使いください。
記事中、ソフト作者の方の敬称は略させていただきました。
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