基本のレイアウトをもとに、プレビュー画面から直接指定した項目を編集できるビジュアル操作の名刺作成ツール。メイン画面は、印刷のイメージを表示したプレビュー画面と、各項目を設定していく設定パネルで構成される。設定パネルは名前や住所などの文字情報を設定する「文字」、BMP形式の画像を挿入する「絵・図」、デザインの味付けとなる「線」の三つの項目に分かれている。さらに「文字」パネルでは、名前や住所など15個の項目をアイコンで分類。各項目ごとに半角で64文字(全角32文字)までの入力が可能だ。
このソフトのいいところは何よりその使いやすさとわかりやすさ。例えば住所を設定したい場合、設定パネルから「文字」タブをクリック→「住所1」もしくは「住所2」アイコンをクリックといった切り替え手順が、プレビュー画面上でサンプルの住所欄をクリックするだけで可能となる。また、レイアウトを変更したい場合には、プレビュー画面で移動させたい項目をドラッグするだけ(もちろんXY座標を指定しての細かな設定も可能)。プレビュー画面を中心に操作する場合には、グリッドを表示させておくと便利だ。このように、直感的に、かつすばやく操作ができるように配慮されている点がうれしいところだ。
印刷は、縦置きにこそ対応していないものの、用紙上の縦方向、横方向それぞれの枚数と、名刺と名刺の間隔設定に対応しているため、市販されている名刺専用シートのほとんどに対応できる。また、印刷開始位置の設定、トンボの指定も可能。操作性、機能含め、コストパフォーマンスに優れた上質のシェアウェアだ。
なお、最新のバージョン1.35(3月30日現在)は作者のホームページからダウンロードできる。
<INFORMATION>
シェアウェア(500円)/作者のホームページ
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画面2-1●
プレビュー画面で選択した項目は枠囲みになり、操作パネルが自動的に切り替わる
画面2-2●
BMP画像を指定し、サイズ、位置を調整
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