選択のポイントとしてもうひとつ考えなければならないのが、データの互換性だ。他のソフトのデータを取り込んだり、逆に他のソフトに乗り換えるときにデータを持っていけないようなソフトでは困る。
先に挙げたソフトの中では「P-card 95」のみがファイルのインポート、エクスポート機能を持たないが、これはもともと、このソフトが「スケジュール管理手帳」というソフトとデータを共用することを前提に作られているからのようだ。したがって、ふたつをセットでユーザ登録しない限り、使い勝手の点でやや劣ると考えていいだろう。
他のソフトはともにCSV(カンマ区切り)形式のテキストファイルを使ってデータのやりとりができる(タブ区切り形式に対応しているものもある)。その中では「AddressBook」のやり方が最もスマートだ。インポート時には自動的にファイルの内容を解析して表示し、ユーザは表示された各項目を「AddressBook」のどのフィールドに入力するかを指示すればいい。これに対し、残るふたつのソフトでは、それぞれのソフトの仕様に応じてCSVファイルの内容を編集しておかなければならない。
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画面4-1●カンマ区切り形式のデータ
画面4-2●タブ区切り形式のデータ
画面4-3●AddressBookでのCSV読み込み
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