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メールソフトの仕組み
E-mail を始めるには、メールソフトが必要だ。どこかのプロバイダと契約していれば、インターネットのメールアドレスは普通その契約に付属しているので、ソフトさえ揃えればもうE-mailはいつでも使える状態だ(相手がいない、ってのはナシね)。ではこのメールソフトって一体なんなの? を説明する前に、電子メールの簡単な原理を説明しよう。
端的にいうと、E-Mailは相手に対してさまざまなメッセージを送る機能のことだ。一般の手紙ならば、自分が書いた手紙をポストに投函すると、郵便局の人がそれを集めて相手に届けてくれる。E-mailが相手に届く原理もこれにかなり近い。違うのは手紙の場合には、実際に手紙という物質が移動するのに対して、E-mailで移動するのは電子的な情報である点だ。また受け手の側のパソコンの電源が切れていたりして、いつも通信できる状態とは限らないという点も重要だ。
現在のメールソフトでは、メールのデータを直接相手のパソコンに送るのではなく、相手のパソコンが使っているメールサーバに溜めおく、という仕組みになっている。つまり、郵便に置き換えて考えると、「私書箱」に近い仕組みを使っているのである。メールサーバは通常、プロバイダが管理しており、常に動作している。いわば自分のパソコンにとっての郵便局に当たる存在だ。
メールソフトは、この行程のうち、
メールを作成する「エディタ機能」
自分のプロバイダ宛にメールを送る「送出機能」
自分のプロバイダの「私書箱」のメールをチェックする「チェック機能」
「私書箱」からメールを受け取る「受信機能」
受け取ったメールを表示する「表示機能」
などの機能を持っている。メールを送ったり受けたりするには、コンピュータ同士が会話をする「プロトコル」機能をサポートしていなければならない。メールソフトがメールを送出するにはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)と呼ばれるプロトコルが、またメールサーバからメールを受け取る場合には主にPOP3(Post Office Protocol 3)と呼ばれるプロトコルが使用される。
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この記事は '97年11月10日/17日 に公開されたものです。