最終版のリリースから5年が経過したいまなお、高い人気を誇る「Sound Player Lilith」。その後継にあたるソフトが「Sound Player Lilith for Unicode OSs」だ。再生処理の軽快感と高い音質は維持しつつ、さまざまな改良が施されている。
「Sound Player Lilith」は、CPUやOSによって4種類のエディションが配布されている。「Core2版」は、32bit OSでCPUにCore2シリーズを搭載しているパソコン用、「x64Core2版」は、64bit OSでCPUがCore2シリーズのパソコン用だ。Core2以外のCPUを使っているパソコンのユーザ向けには「x86版」「x64版」がある。
再生できるのは、MP3/Ogg Vorbis/FLAC/Ogg FLAC/WMA/APE/TAK/WAVEの各形式。再生だけでなく、デコードも行える。ASIO(Audio Stream In/Out)によるピュアなオーディオ出力も可能。MP3→Ogg VorbisやFLAC→WMAなどの変換機能もあり、データに含まれるタグ情報を引き継げる。音程変更、周波数変更、速度変更などのDSPエフェクトも搭載する。
「Unicode OSs」版ではさらに、パネルの表示も強化されている。パネルはユーザ自身が自作でき、αチャネルを適用した半透明パネルや、アンチエイリアスの利いたパネルを作ることができるようになった。また、VSTエフェクトプラグインを追加すれば、それらのエフェクトを利用することも可能だ。
2009年6月4日現在のバージョン(beta.3)では、Windows Vista SP1から導入された新しい音声出力方式のWASAPI(Windows Audio Session API)を出力プラグインとして指定できるようになっている。現時点では排他モードでの利用に限られ、説明書によれば動作テストも不十分とのことだが、今後のバージョンアップに期待したい。