■美しく正しい日本語文書作成を支援する校正・添削機能
「一太郎 2009」では、高い変換精度と豊富な入力支援機能を備えた日本語入力システム「ATOK 2009」(単体でも販売されているため、別に詳しく紹介)を同梱し、正確で効率のよい文字入力環境を実現している。
「一太郎」自身にも高度な校正機能が搭載されている。「誤字脱字」「論文・報告書」「公用文」「手紙」「全部」の各校正スタイルを持ち、文書が解析された上で、それぞれのルールに則った校正を行える。「英語のスペルチェック」も可能。また、ビジネス上注意が必要な人名、地名、商品名、組織名などや表記の揺れを一覧して、置換・編集する機能もある。
作成者以外の人による添削機能もある。「添削モード」では取り消した文字列に取消線が引かれ、挿入した文字列にはアンダーラインが引かれて添削個所が明示される。同時に吹き出しで添削理由を表示させることも可能。本文を編集せずに指摘理由だけを書き込むこともできる。本バージョンでは、この添削機能が強化され、添削前/添削後/すべての表示を切り替えることができるようになった。
■文書としての豊かな表現力
文字飾りや図表などの表現力も高い。今回のバージョンアップでは、
- 既に入力した文字列を個条書きにする機能
- インパクトのある文字を自由に作成できる「POP文字作成」機能
- マージン領域外にも図表や写真を貼り付ける機能
- 透明度付きPNG画像の透明度表示機能
などが新たに追加された。また、見出しなどの文字色を変更する際に、文字色パレットをマウスオーバーすると、その文字色が即座に本文部分にも反映するようになり、文字色の変更も効率的に行うことができるようになった。
■そのほかにも便利な機能がたくさん
そのほかにも、マウスの動きで操作を行う「マウスジェスチャ」や、繰り返して行う操作を自動化できる「マクロ」機能で操作を効率化することが可能。文書中の文字列を検索サイト(Google、Yahoo!、goo)で検索したり、辞書で調べたりといったことも可能だ。
一太郎の文書形式以外のファイルの読み書きにも対応する。テキストファイルやHTMLファイルのほか、Microsoft Office(Word/Exel/PowerPoint)、Lotus 1-2-3の文書を開くことが可能。一太郎で作成した文書をWord形式やPowerPoint形式で保存することもできる。
ジャストシステムのはがき作成ソフト「楽々はがきセレクト for 一太郎」も同梱され、はがきの作成をより簡単に行えるようなった。