以上、IEを強化してより便利にするソフトを9本紹介したわけだが、ここで最後にそれぞれの特徴をまとめてみよう。
まず、「IE 便利か計画 for Win32」だが、このソフトの特徴はなんといってもインストーラのわかりやすさにつきるだろう。機能の数は10種類とそれほど多くはないが、余計な機能を組み込むことなく、誰でも簡単に必要な機能だけを選んでインストールできる点がうれしい。
「IEX」の特徴は、いうまでもなく130種類以上にも及ぶ豊富な機能だ。ただ数が多いだけでなく一つひとつの機能がよく考えられており、ユニークなものも多い。機能を追加するためのプログラムもよく練られている。とはいうものの、さすがにこれだけ大量の機能があると、使いこなすのは簡単ではない。初心者でも使えないことはないが、やはりどちらかというと中・上級者向けのソフトだと思う。
「Kommix」もインストールの簡単なソフトだ。ただし、すべての機能が一括してインストールされ、選ぶことができないのは少し残念。機能は、各種の記事や掲示板をよく読んだり、掲示板への投稿をよくする人に向いたものが多い。
「右クリックサーチ君」は、インターネット上の情報を検索するのに威力を発揮する。一度使えば二度と手放せなくなること請け合いである。特に、思いついたキーワードでダイレクトに検索できるアドレスバーサーチは便利だ。贅沢をいえば、ユーザ設定サイトもアドレスバーサーチできると最高である。
「WebスライドショウPlus」は画像のリンクサイトやニュースサイトで自分の好みの画像や興味のある記事を探すのに便利である。筆者は、ベクターのソフトウェアライブラリでよさそうなソフトを探すのに使ってみたが、非常に重宝した。
「aiRECO」は、IEで行った操作を記録・再生できるユニークなソフトだ。誰もが必要とするソフトとはいえないが、使い方次第では便利で強力なユーティリティとなるだろう。
「Collector」は、IEとNetscapeの二大Webブラウザをそのままタブブラウザ化してくれるものだ。タブブラウザの便利さは理解しているが、「ブラウザの見た目や操作感が変わるのはいやだ」と思っている人にはもってこいのソフトだろう。ただし、かなりメモリを消費するソフトのようなので、メモリ搭載量の少ないマシンで使うにはちょっと辛いかもしれない。
「iesrcview」は、HTMLソースの表示をメモ帳から任意のエディタに変更するためだけのシンプルなソフトだ。同等の機能は今回紹介したコンテキストメニュー強化ツールの中にも持っているものがあるが、「余計な機能は必要ない、エディタの変更だけがしたい」という人は、このソフトを使用すればよいだろう。なんといっても、単一の機能に特化しているため、シンプルでわかりやすい。
「ちょこっと ソース・ビューワー」は、実は筆者のお気に入りである。なんといっても、HTMLソースのうち確認したいところだけをピンポイントで表示してくれるのがうれしい。長いソースコードから該当する場所を探す手間がないというのは便利なものである。