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ベクターソフトニュース - 1999.07.21 |
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JTrim Ver.1.00
軽快&使いやすい、フリーの高機能フォトレタッチソフト ■Windows 98/95/NT ■フリーソフト |
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フォトレタッチソフトには、多くのメモリを必要とし、起動や動作も遅い“重厚長大”型のソフトも多く存在するが、「JTrim」の動作は非常に軽快。起動も速く、小気味がよい。 機能も豊富だ。ソフト、エンボス、ガウスぼかし、最小/最大濃度抽出といったイメージ加工フィルタを18種類、ポスタライズ、ソラリゼーション、ガンマ補正、RGB交換といったカラー調整を14種類備える。さらに回転・ミラーなどといった基本的な画像編集はもちろん、画像の合成、画面キャプチャ、スライドショウ、画像形式の一括変換機能なども可能だ。TWAIN32対応スキャナからの読み取りもサポートする。 これらの操作はメニューバー、あるいは機能内容をイメージしやすいアイコンで構成されたツールボタンで行う。メニューのほとんどには階層がなく、機能が一覧できたり、編集機能以外の難しいオプション設定がないなど、戸惑うことなく操作できるような配慮がなされている。 標準で対応する画像形式はBMP/DIB、JPEG、PNGだが、Susie Plug-in もサポートするため、一般的に利用される形式はほぼすべて編集可能だ。 ●
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機能は豊富ながら、やみくもにその数を誇るのではなく、それぞれの操作性がよく考えられた使いやすいソフトだ。フィルタやカラーに関する機能の多くにプレビュー画面が用意されており、リアルタイムに画像の状態を確認しながら適用するレベルの調整ができるので、非常に便利だ。
また、何より便利に感じたのは、過去16回分までのUndoが可能なことだ。どう加工すればよいのかのイメージが固まらないときにいくつかの操作を試してみて、気に入らなければいつでもそれを取り消すことができるのはうれしい。特に、いくつかのフィルタを組み合わせて特殊な効果を出そうと思ったときには非常に重宝した。できればRedoも同程度の回数ができるようになると、さらにうれしいのだが。フィルタなどを適用する範囲の選択も簡単だ。マウスで希望する場所をドラッグするだけでよい(ただ、矩形の領域しか選択できないのは少し残念だ)。 一方、このソフトを使ってみて一番残念に思ったのは、ブラシやペンなどによって色を塗ったり、一定の範囲を塗りつぶしたりする機能がないことと、選択した範囲の移動やコピーをドラッグによって簡単に行うことができないことだ。この二つさえあれば普段のちょっとした画像の加工に市販の重いソフトを使わなくてもすむので、個人的にぜひ実装をお願いしたいところだ。 いずれにしても、これだけの高い水準を持ったソフトがフリーで提供されていることは非常によろこばしいこと。今後の発展を大いに期待したいソフトのひとつである。 (秋山 俊)
《スクリーンショット》 18種類のフィルタによって画像をさまざまに加工できる 《スクリーンショット》 画像のサイズや形式を一括して変換する機能は便利 《スクリーンショット》 プレビューでイメージを確認しながらレベル調整ができる 【作 者】 (株)スタジオマップ 【作者のホームページ】 http://www.sppd.co.jp/ 【動作に必要なソフト】 Susie Plug-in により、標準でサポートする以外の画像形式にも対応できる |
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