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ベクターソフトニュース - 1999.06.05
NTuS Realtime Backup NTuS Realtime Backup Ver.4.00
バックグラウンドで処理を行う、システム常駐型バックアップソフト
Windows 98/95/NT シェアウェア
NTuS Realtime Backup の動作画面
■メイン画面。デフォルトで必要最小限の設定が行われている

Windows 98/95およびNT 4.0のシステムを監視し、ファイルが更新されると瞬時にコピーを作成するという、システム常駐型の自動バックアップユーティリティ。タスクトレイに常駐し、バックアップ処理はバックグラウンドで自動的に行う。ウィンドウを開くと、動作状態のレポートやエラーなどを見ることができる。

バックアップの対象となるフォルダやファイルの種類を細かく指定して、必要なファイルだけをバックアップできるほか、一定間隔で周期的にバックアップする、一定サイズ以上のファイルについては確認の上でバックアップする、など、さまざまな設定が可能。

また、自動バックアップだけでなく、バックアップ機能を一時停止したり、フォルダを選択して任意にバックアップを行うといったこともできる。UNLHA32.DLL(配布アーカイブに同梱)と組み合わせることで、圧縮バックアップも可能になる。世代管理バックアップにも対応している。

reviewer's EYE ついつい怠りがちなバックアップ作業を自動的にやってくれるという、なんともありがたいツールだ。一度、設定作業を行ってしまえば、あとは何も操作する必要はない。もっとも、Windowsのシステムそのものをバックアップするようなものではなく、作業中のファイルを自動で他のハードディスクやバックアップ用のフォルダへコピーするというのがこのソフトの仕事である。

常駐型とはいってもリソースの消費はわずかだし、更新のたびにバックアップするので、一度に大量のファイルを扱うことがない。そのため、バックグラウンドで動作していてもほとんど気にならない。

バックアップごとに自動的に番号を付けて保存することで世代管理ができたり、ネットワークでの利用も可能といった点は、まさに日常の仕事で使う文書をバックアップするツールという感じだ。逆に、システム全体の定期的バックアップといった用途には、ほかにもっと適したツールがあるだろう。そういう点を踏まえて互いに補う形で使いたい。

また、対象ファイルの指定ではワイルドカードを使うなど、細かい設定が可能な分だけ、初心者にとってはやや敷居が高いといえそうだ。
(福住 護)


スクリーンショット》 バックアップ対象や除外するファイルを細かく指定できる


【作 者】 野口 智樹 さん
【作者のホームページ】 http://member.nifty.ne.jp/cxk00752/
【シェアレジ作品番号】 SR001093
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

1995年の9月ごろから開発をスタートしましたが、もともと「バックアップ」という作業自体がとても面倒に感じていました。以前は「LHA」を使ってバックアップ用のバッチファイルをひとつ作り、それを適当なときに実行してバックアップをとっていましたが、それでも面倒かつ不安なものでした。

不安な点としては、例えばファイルを(あとでファイル名を変えて保存するつもりが)間違って上書き保存してしまった場合。これが私にとって最も多いミスのひとつでした……。

このようなミスに対応するには、頻繁にバックアップする必要がありましたが、残念ながら市販のソフトで満足できるものは見つかりませんでした。そうした背景から、「NTuS Realtime Backup」は生まれました。

■開発中に苦労した点

やはり開発のための時間をいかに確保するか――これは今でも問題ですね。

現在、本業は電子回路やソフト関係の開発がメインですが、深夜本業を終えて自宅に帰ってからはメールチェックと返事を書くので精一杯で、開発にかけられる時間は、せいぜい土日の数時間しかありません。開発現場が自宅で、家には妻・子・義母がおりますので、だいたい金曜から土曜の深夜が最もはかどる時間帯です。んー……なんとも不健康な生活ですが、ソフト屋さんは皆そんなもんでしょう (^_^)

ちなみに今年末にはふたりめの赤ちゃんが生まれる予定です。ますます忙しくなりますなぁ……。開発専用の個室がほしい! (ちなみに今は台所 ^^;)

■ユーザにお勧めする使い方

ソフトの名前の通り、常に(リアルタイムで)バックアップ処理を行いますので、やはりハードディスクへのバックアップが一番お勧めです。少しでも空き容量があれば、そこをバックアップ用として利用することが可能です。ドライブ自体の障害対策のため、物理的に2台のハードディスクを使うのが理想的です。

もちろん MO や Zip、あるいはネットワークの先など、エクスプローラなどからアクセスできるディスク装置であれば、バックアップ先として指定できます。

常にバックアップするため、システムが重くなるのでは? とのご意見もあると思いますが、ぜひ一度使ってみてください。全然重くなりません。最初のバックアップ環境設定で少し難しいところがありますが、分からない設定項目はとりあえず無視して使っていただいてかまいません。

一度その環境に慣れてしまうと、もうバックアップなしでは不安で生きていけなくなることでしょう。(^_^;

■今後のバージョンアップ予定

基本的なバックアップ機能としてはかなり充実してきましたので、今後はユーザインタフェースのことも考えて、初心者の方にも使いやすいツールを目指したいと思います。

今後とも温かいご支援よろしくお願いします!
(野口 智樹 @ NT MicroSystems)
GO! DOWNLOAD
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

シェアウェアプロレジ・シェアレジ(3,240円(税込))
NTuS Realtime Backup 4.93 設定したバックアップ元の更新を無駄なく瞬時に検出し、自動バックアップ 細かい条件指定が可能 (622K)




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