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シンプルなルックスに豊富な機能を備えたメールソフト
HyperMailer Version 2.00
for Windows インターネット&通信 VERSION UP シェアウェア 1,800円

HyperMailer 用意した五つの署名をいつでも挿入できる MDI子ウィンドウを多用するタイプのメーラ。一見シンプルだが、最近のメーラに求められる基本機能はすべて網羅している。例えばBASE64およびuuencode対応、条件分岐による自動振り分け、自動返信機能、アドレスブック、定型メール作成機能などだ。

注目すべき機能として、メールサーバのないLAN環境内において、HyperMailerだけでメールをやりとりすることができる。ファイル共有を使って、メール用の共有フォルダを作り、そこにメールを配置するのだ。LANに接続された各端末からは、この共有フォルダを参照させることでメールを読み書きすることができる。

文書BOXと名付けられた各送受信フォルダには、それぞれのメールがたまるようになっているが、現在選択されているメールをプレビュー表示する機能がある。チャットメールのような場合は、いちいちメールを開かなくてもこれですんでしまうことも多いだろう。

受け取ったメールをブラウザに引き渡して表示 また、ブラウザ機能も装備する。受け取ったメールを表示しているとき、メニューから「ブラウザで表示」を選択すると、表示中のメールをHTML化し、標準に設定されているブラウザに渡してくれる。この結果、メール中にタグが書いてある場合はそのままブラウザで表示され、指定先へのジャンプもできるようになる。

reviewer's EYE 外観的には、同じくMDI子ウィンドウを使うAL-Mailとよく似た印象を受ける。設定できる接続先は10ヵ所、それぞれごとに名前をつけメールサーバやアカウントを設定して任意に切り替えて使える。複数のアドレスを持つのが当たり前の今となっては、この機能はあって当然といえる。が、ただ装備しているだけでなくBOXごとに分かれたフォルダが結構使いやすい。また用意しておいた五つの署名から任意のものを選んで使える点も便利だ。

機能数も多く、それぞれの機能も悪くはないが、まだ発展途上にある部分もないわけではない。例えばメールの書き出し時、To:のボタンをクリックすればアドレスブックが開き、そこから選択できるのもよい。アドレスブック自体は個別のファイルにすることでどんどん増やすことができる。ただし、現状ではアドレスブックのグループ化、階層化表示はサポートされておらず、これらまでサポートされれば使い勝手はより上がるだろう。

いくつかもの足りない点も感じたが、今後の発展を期待させる、楽しみなソフトであることは間違いない。
(藤田 洋史)

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ソフト作者からひとこと
メールソフトは数ありますが、私がほしいと思う機能をすべて満たすものを見つけることができず、結局、HyperMailerを作ってしまいました。開発はまずメールの基本的な機能を押さえておき、さらに定型処理や検索機能など、私の望む機能を順次付け加えていきました。

自動でインターネットにダイヤルアップ・切断する機能は、ついダイヤルアップを切断するのを忘れてしまう私には必須でした。また、会社のLAN環境はWindows 95だけだったので、サーバソフトなしでLAN内のメールを処理する機能はどうしてもほしいものでした。

しかし、HyperMailerはまだまだ発展途上にあると思います。今後もより使いやすい機能や特殊な機能を付け加えていきたいと思っています。
(Dicre Ltd.・古原 伸介)


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[an error occurred while processing this directive] ベクター・シェアレジ・サービス 「HyperMailer」は シェアレジ からシェアウェア送金できます


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