Rawリカバリーなどの機能により、深刻な障害が発生したメディアからでも復元できる、高機能データ復元ソフト。Windows 7および64bit版Windowsにも対応する。「Dr. Recovery Windows」は、ユーザが誤って削除してしまったファイル/フォルダ、誤って領域開放したパーティション、クラッシュなどで一部が読み出せなくなってしまったディスクなどから、必要なデータを救い出すための復元ソフト。ハードディスクだけでなく、メモリカードやUSBフラッシュメモリなどからもデータを復元できる。新バージョン「4」になり、Windows 7や64bit版Windowsに対応したほか、exFATファイルシステムのデータ復元も可能になった。「神の手」は、シリーズの上位版にあたり、通常版にはないRawリカバリー機能や、ハードディスクのクローン作成機能などを備えている。
メイン画面はシンプルで、わかりやすいデザイン。「クイックリカバリー」「削除されたファイルの復元」「フォーマットされたドライブのデータ復元」「消失ボリュームの検索」の四つのボタンが用意され、状況に応じた復元方法を簡単に選べる。
「クイックリカバリー」は最も一般的な復元方法(多くの場合はこれで復元できる)。「削除されたファイルの復元」はその名の通り、削除されたファイルのみを検出する。スキャン方法は、速度重視の「クイックスキャン」か、精度重視の「ディープスキャン」かのいずれかを選べる。「フォーマットされたドライブのデータ復元」では、フォーマット形式を「FAT」「exFAT」「NTFS」から選択することが可能だ。
「消失ボリュームの検索」は、なんらかのトラブルでボリュームが認識できなくなってしまったような場合、まずボリューム(論理ドライブ)を探し、その中からファイルを復元するもの。復元方法は「クイックリカバリー」「削除されたファイルの復元」「フォーマットされたドライブのデータ復元」から選択できる。スキャンを開始すると、データリカバリー画面のフォルダツリービューにスキャン結果が順次表示される。データリカバリー画面では、プレビュー機能を使ってファイルの内容を確認できるほか、フィルタでファイル形式(拡張子)を絞り込んだり、特定のファイルを検索したりすることもできる。
復元先にはローカルパソコンのドライブだけでなく、Windows系のFTPサーバを指定することも可能。ファイルの復元以外にも、電子メールも復元(Microsoft Outlook/Outlook Expressに対応)できる。
復元のためのスキャン結果はファイル保存することが可能。多数のファイルを復元するような場合に作業を一時中断しても、スキャンファイルを読み込めば、あとから簡単に再開できる。さらに、ドライブの全体あるいは任意の一部だけをイメージファイルとして保存したり、ドライブのクローンを作成したりすることも可能だ。
そのほか、
- ハードディスクの仕様や現在の状態のチェック
- 不良セクタのスキャン
- 損傷の大きいドライブのヘッダ情報からの復元(Rawリカバリー)
なども行える。