新聞やパンフレット、チラシなどの印刷物を、美しく簡単に作れるソフト。専門知識は不要。はじめてでも戸惑うことなく操作できる。「パーソナル編集長Ver.8 Select」は、ページ上に本文や見出し、写真やイラスト、ヘッダ/フッタなどの要素を配置して印刷物を作成できる“パーソナルDTPソフト”。新聞、冊子、パンフレット、ラベル、はがき、カレンダーなど、さまざまなタイプの印刷物のデザインや印刷を行える。本格的なテンプレートや豊富な素材を搭載し、テンプレートは300点あまり、イラストは4,500点あまりが収録されている。スポーツ新聞の見出しなどで見られる「三重袋文字」を使用することもできる。「Select」は、パッケージ版「パーソナル編集長Ver.8」から機能を厳選したダウンロード専用版。
特徴のひとつは、豊富に用意されたテンプレートや素材。印刷物ごとに分類されたテンプレートが304点、イラスト、写真、背景画像、文字画像などの素材は計4,577点が収録されている。テンプレートには基本的なレイアウト、文字組み、フォントなどがあらかじめ設定され、テキストを書き込んだり、画像を入れ替えたりするだけで、簡単に印刷物を作成できるようになっている。
テンプレートを使わずに、白紙の状態からデザインを行うことも可能。テキストを書き込むための「コラム枠」、画像を貼り付けるための「イメージ枠」などの枠を設定し、枠をページ上に配置してゆく。文字の段組は最高で16段まで設定することが可能。画像などを避けるように、回り込み配置にすることもできる。縦書き時に半角文字を横に並べる「組み文字」機能や、文字に平体/長体をかける機能などもある。
新聞の見出しやパンフレット用に、インパクトのある装飾文字を使うこともできる。文字を立体的にしたり、照明効果や変形処理を施したりする「フォント・デコ」機能のほか、スポーツ新聞の見出しなどに使われる「三重袋文字」機能が新たに追加された。
周辺ツールも充実している。テキスト編集用として「プチエディット」というエディタが同梱され、「パーソナル編集長Ver.8 Select」本体とデータの受け渡しをしながら、効率的なテキスト編集を行える。
画像処理機能もあり、
- 明るさやコントラスト、色相、彩度、明度を調整できるレタッチ機能
- 型抜きやフリートレースが可能な「画像切抜きツール」
- 手書き文字や図形を書き込める「手書きツール」
などを利用できる。さらに、グラフを作成したり、地図ソフト「プロアトラス」の地図データを貼り付けたりすることも可能だ。冊子作りのためには、中綴じ/袋綴じの製本スタイルを指定することが可能。最高31,968ページまでを作成できる。そのほか、
- 最大10,000×10,000mmの長尺印刷
- トンボやセンターパンチマークをつけての印刷
などにも対応する。