「Memory Manager」は、月間カレンダーと連動する日記帳兼小遣い帳ソフト。カレンダーで選択した日付の日記を直接、画面に書き込むことが可能で、すばやく簡単に使える。日記には本文のほか、タイトルと天気を入力することが可能。タイトルの一覧表示機能を利用すれば、指定日の日記を簡単に呼び出すことができる。シェアウェア登録を行うと、テキストに色をつけたり、フォントを変更したり、JPEG/BMP画像を貼り付けたりといったことも可能になる。

メイン画面の左上部には月間カレンダーが配置され、上部の三角ボタンで前後の月に移動できる。（前後ではなく）離れた年や月を簡単に呼び出すための機能もあり、古い日記を確認したいときも、スピーディに移動できるよう工夫されている。

小遣い帳もカレンダーと連動する。日付を選択すると、当該日の小遣い帳が表示される。入力項目は「分類」「詳細」の二段階に整理され、入力時に任意の項目を登録することが可能。よく使う項目を、あらかじめ登録しておくこともできる。入力した金額の集計用には「精算（月間）」「精算（年間）」の二つのボタンが用意され、明細の一覧と合計額をチェックできるようになっている（「精算（年間）」ボタンは、シェアウェア登録後に利用できる）。

文字列検索は、検索の範囲（日付）や対象（日記の本文、タイトル、小遣い帳の分類科目）などを指定して行うことが可能。検索を実行すると、指定文字列の含まれる日付が一覧表示される。

日記、小遣い帳に入力したデータは、テキスト/HTML/CSVの各形式でエクスポートすることが可能。データを暗号化保存したり、パスワードロックしたりすることもできる。

実はこのカレンダーはWindows 7/Vistaの開発環境に用意されいる標準的な機能なので、「Memory Manager」だけの特徴とはいえないのだが、スケジューラのように多くの場合、数日からせいぜい数ヵ月程度の間でしか指定しないものに比べ、より長期にわたって記録を残し、またたどってゆくようなソフトにはぴったりで、そうした点ではまさに日記向きといえる。

「Webへの公開といった余分な機能はいらないので、自分だけの記録として簡単に使えるメモツール的なものがほしい」という方にはぴったりではないだろうか。

本ソフトウェアの特徴でもある、日記と小遣い帳を一画面で管理するということにより、その当時の記憶を思い出しやすくなるのではないでしょうか。ショッピングの内容とともに思い出を綴るなど、あとから見直して楽しい気持ちを思い出せるような「思い出帳作り」に、ぜひともチャレンジしてみてください。