コピー元とは異なるパソコンに接続されたUSB外付けハードディスクからもWindowsを起動できるようになった「BOOT革命/USB」シリーズの新バージョン。「BOOT革命/USB」は、通常は不可能な「USB外付けハードディスクからのWindowsの起動」を可能にするソフト。複数台のUSB外付けハードディスクに異なるバージョンのWindowsをインストールして使い分けたり、USB外付けハードディスクをテスト環境に使用したりといったことができる。新バージョン「4」では、コピー元以外のパソコンに接続して起動できる「どこでも起動」機能が追加されたほか、システム使用領域以上の容量があれば、USB外付けハードディスクにWindowsをコピーできる「縮小コピー」機能も搭載された(従来はシステムの使用容量にかかわらず、コピー先のドライブにはコピー元と同じ容量(以上)が必要だった)。
新バージョン「4」での最大の強化点は、従来バージョンでは行えなかった「コピー元とは異なるパソコンにハードディスクを接続してWindowsを起動できるようになった」こと(どこでも起動機能)。従来は、使用できるパソコンは「BOOT革命/USB」を実行したマシンに限られていたが、新バージョンでは、USB外付けハードディスクを他のパソコンに接続した場合でも、Windowsを起動できるようになった。コピー元とは異なるパソコンでWindowsを起動する場合は、当該マシンのハードウェアに合わせたドライバが必要。新バージョンでは、あらかじめ作成しておいたドライバデータベースを、コピー元以外のマシンに適用することで、Windowsの起動を実現した。
USB外付けハードディスクにWindowsをインストールする方法は、従来と同じく2種類。ひとつは、現在稼動中のWindowsのシステムをそのままUSB外付けハードディスクにコピーする方法。アプリケーションやユーザ設定などもそのままUSB外付けハードディスクにコピーでき、普段使っている環境をそのまま他のマシンでも利用できる。従来バージョンでは、現在のシステムドライブのパーティションサイズと同容量以上のUSB外付けハードディスクが必要だったが、新バージョンでは、パーティションサイズを縮小しながらコピーすることが可能になり、最低限「コピーするファイルの総容量分のUSB外付けハードディスク」があればよくなった。
もうひとつの方法は、WindowsのインストールDVD/CDから直接、USB外付けハードディスクにWindowsをインストールする「エクスターナルインストール」。現在使っているWindowsとは異なるバージョンのWindowsをUSB外付けハードディスクにインストールすることも可能で、例えば「Windows 7環境のマシンで、USB外付けハードディスクにはWindows XPをインストールする」こともできる。
いずれの方法でも、USB外付けハードディスクにインストールされたWindowsを起動するには、パソコン内蔵のハードディスクに対して「USBハードディスク起動コード」を書き込む必要がある。ただし、内蔵ハードディスクが存在しない場合や、ハードディスクに起動コードを書き込みたくない場合は、製品のCDから起動して、起動ハードディスクを選ぶこともできる。USB外付けハードディスクには、パスワードで起動ロックをかけることが可能だ。
「BOOT革命/USB Ver.4」には、Professional版のほかに、エクスターナルインストール機能が割愛されたBasic版もある。