多彩な戦術を駆使して戦う、現代の高校を舞台にしたシミュレーションRPG。豊富なクラスや装備、スキルが用意されている。超ド級のマンモス校を舞台に、さまざまな装備を駆使した戦闘が展開される
「ドラマチックロード 二輪部の挑戦」は、学園の危機に立ち向かう高校生たちの奮闘を描いた、ターン制のシミュレーションRPG。表題の二輪部をはじめ、野球部、鳥人間部などの面々がそれぞれの部活で培った技能を駆使して、強力な敵との激闘を繰り広げる。目先のステージを攻略することだけにとらわれず、先のステージのことも視野に入れながら、人員を育成したり、戦闘での被害を抑えたりすることが重要。難易度は高いが、やり応えは十分。全41ステージとボリュームもある。
ゲームの舞台は、神奈川県にある全校生徒30,000人以上という超ド級のマンモス校、私立・暁雲(ぎょううん)学園。部活動が活発で、寮生も多い。生徒の自治で秩序が保たれた、自主独立の気風の強い高校だ。
主人公「平野タケシ」は、二輪部の新部長。しかし、現在は精神的な理由で、バイクに乗れない状態になっている。部員の「伊藤ハルカ」「並木ナーミー」の二人に協力してもらってリハビリを続けていたが、アラスカ横断部のメンバーに襲われたことをきっかけに、反対勢力のリーダーとなってゆく。鳥人間部部長「大川祥子」も重要なキャラ。部連合の指揮を執る中心人物で、学園の生徒に多大なる影響力を持つことからアラスカ横断部に狙われ、連れ去られてしまう。
事件の発端は、校長が突如打ち出した「全校生徒の大幅削減」という、学園を揺るがす方針の決定。校長とアラスカ横断部とが手を組んだことで、全校生徒を巻き込んだ校長派と反校長派の激しい争いに発展してゆく……。
設定フェイズでは装備やアイテムを購入し、重要なキャラを重点強化しよう
ゲームの難易度は、
- シミュレーションRPG入門者向けの「ライト」
- 初回生産版と同じ内容で、難易度が若干高めの「オリジナル」
- オリジナルをクリアした人向けで、高難易度の「アレンジ」
から選択できる。用意されたステージは全41面。各ステージは、ステージ1および2を除き、設定フェイズと実際のステージ(自軍フェイズ+敵軍フェイズ)からなる。設定フェイズでは、戦闘マップを確認しながら出撃ユニットを設定したり、必要な各種アイテムの購入を行ったりすることができる。「ドラマチックロード 二輪部の挑戦」では、ステージごとに出撃できるユニットの最大数が定められ、プレイヤーは仲間となったキャラの中から出撃させるユニットをセレクトする。ただし、ひとつ前のステージでHPが0になってしまったキャラは療養のため1回休みとなり、使用することができない(ミレニアムオロテインというアイテムで復帰できるようになる)。そのため、たとえステージをクリアしたとしても、犠牲者を大量に発生させると、次のステージで出撃できるメンバーが足りなくなり、戦いが非常に苦しくなる。
ステージによっては、クリア後に部費収入を得られることもある。この収入を使って、武器などの装備アイテムやライフ回復薬などの通常アイテムを購入したり、防具をランクアップしたりすることが可能だ。
設定フェイズで「出撃決定」を選択すると、いよいよステージ本番。各ステージには制限ターンが設定され、設定ターン数を超えてもクリアできなかった場合は、直ちにゲームオーバーとなる。また、ステージクリア時のターン数が少ないほど、クリアボーナスは高くなる。
戦闘中のセーブは5ターンに1回しかできない。ユニットの操作は慎重に
出撃すると、戦闘マップ画面での操作となる。操作できるのは自軍フェイズのみ。まだ動かしていないユニットをクリックすると、移動範囲と攻撃範囲が表示される。移動先をクリックしてユニットを移動させ、表示されるメニューから、
- 攻撃(敵ユニットが射程圏内にいる場合)
- 物品(自分の所持するアイテムを使用したり、並び順を変更したりする)
- 交換(隣接するユニットと通常アイテムのやり取りを行う)
- 待機
のいずれかを選択する。「攻撃」を選択した場合は、さらに使用する装備を選んで、敵ユニットとの戦闘に入る。この操作を出撃したユニット全員に対して行うのが基本。「交換」は、回復アイテムを持っていないユニットに回復アイテムを渡せる重要なコマンド。実行しても行動終了とはならない。ユニットによっては「攻撃」「物品」「交換」以外に、
- 療術(味方ユニットを回復する)
- 踊る(ダンサーのみ使用可能。行動済みの隣接ユニットを未行動状態に戻して行動させることができる)
- 秘具(秘具を使用する)
- 開錠(隣接する扉を開ける)
などの特技を使うことも可能。「踊る」は、ダンサーが何人いても、1ターンにつき1回しか使用できない。さらにマップの状況によっては、- 訪問(チェックポイントと表示された民家に隣接して実行すると、イベントなどが発生する)
- 開封(チェックポイントと表示されたダンボールの中身を手に入れる)
- 会話(隣接する市民キャラに話しかける)
といったコマンドも使用できる。特に重要なコマンドは、
- 説得(隣接する敵名前付きユニットに話しかけて仲間にする)
- 到達(リーダーユニットがマップ上のクリアポイントにたどり着いて実行すると、ステージクリアとなる)
の二つ。「説得」は、リーダーまたはそのユニットと縁の深いユニットを使用する必要がある。味方陣営を強化するためにも、適切なキャラを選んで積極的に使いたい。