「ゼマナ アンチロガー（Zemana AntiLogger）」は、スパイウェアやトロイの木馬、キーロガーなどの不正プログラムからパソコンを保護してくれるセキュリティ対策ソフト。プログラムの動作そのものから不正プログラムかどうかを判断し、パターンファイルの更新やスキャンに依存しないため、軽快に動作することが特徴。未知の不正プログラムでも防御できる。一般的なウイルス対策ソフトやパーソナルファイルウォールなどと併用することも可能。SSLロガーやWebcamロガーなどにも対応する。

防御はインストール直後から自動的に開始される。搭載されたプロテクション機能は「アンチキーロガー」「アンチスクリーンロガー」「アンチWebcamロガー」「アンチクリップボードロガー」「システムディフェンス」の5種類。

• アンチキーロガー──キーボード入力を監視し、メールアドレスやパスワードなどの情報を盗み出す「キーロガー」の動作をブロックする
• アンチスクリーンロガー──スクリーンショットを作成して情報を盗み出す「スクリーンロガー」の動作をブロックする
• アンチWebcamロガー──Webカメラに写る情報を盗み出す「Webcamロガー」をブロックする
• アンチクリップボードロガー──クリップボードに記録された情報を盗み出す「クリップボードロガー」をブロックする
• システムディフェンス──メモリやレジストリの情報が書き換えられるのを防ぐ

オプションでは、「マイクロソフト製の認定アプリケーション」「その他の認定アプリケーション」「非認定アプリケーション」のそれぞれに対して自動的に許可するか、ユーザに確認を求めるか、または自動的にブロックするかを設定することが可能。そのほかにも、

• ログの記録方法の選択やログ削除の設定
• プロキシサーバに関する設定（プロキシ経由での自動更新を可能にする）

Webカメラを悪用してプライバシーを盗み見されているというのもずいぶん気味の悪い話だし、キーロガーを気にしてコピー＆ペーストでパスワード入力していたのに、クリップボード内のデータまで監視されていたかも、と考えると空恐ろしい。

「ゼマナ アンチロガー」は、プログラムの活動を検出して、許可するかどうかを指定するだけなので、特別な操作や定期的なスキャンなどを必要とせずに、安全性を高めてくれる。「マイクロソフト製品だけは自動で許可するが、ほかはすべてブロックする」といった設定も簡単だ。他のウイルス対策ソフトやファイアウォールとの共存も可能で、組み合わせるソフトを選ばないのもうれしい。

使い慣れたセキュリティ対策ソフトの防御レベルをさらに引き上げてくれる、頼もしいソフトだ。