クラウド技術の採用により、パフォーマンスがさらに向上したパーソナル向けのセキュリティ対策ソフト。最新の脅威にもすばやく対応できる。「ウイルスバスター2011 クラウド」は、ウイルスや不正アクセス、迷惑メールなどからパソコンを守ってくれる“定番”セキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」シリーズの新バージョン。ソフト名の通り、クラウド技術を取り入れることで、動作を軽快化。加えて最新アーキテクチャを導入したことにより、従来バージョンに比べてメモリ使用量を最大60%削減、クイックスキャンに要する時間も63%の短縮化が図られたという。操作も従来以上に簡単で、わかりやすいものになった。
メイン画面は、はじめてでもわかりやすいシンプルなデザイン。画面上部にはパソコンの保護状態を示す大きなアイコンが、また下部には処理した脅威の数やブロックした有害サイトの数などの統計情報が表示される。さらに「ツール」「検索(開始)」「設定」「セキュリティレポート」の各機能を呼び出すボタンが配置されている。「検索(開始)」では、「クイック検索」「コンピュータ全体の総合検索」「カスタム検索」のいずれかを選択して、手動検索を行える。
「設定」画面では、ほとんどの項目の設定を、チェックボックスまたはボタンのON/OFFで指定することが可能。簡単に操作できる。画面デザインはわかりやすく、必要な項目にすばやくたどり着ける。
「セキュリティレポート」では、検出した脅威(ウイルス/スパイウェア/Web脅威)の数を、過去1週間から最長過去1年までの期間で確認することが可能。「システムチューナー」の実行結果や、ブロックした有害サイトの情報などもわかる。「システムチューナー」は、不要ファイルやアプリケーションに残った履歴を削除したり、破損したレジストリをクリーンナップしたりすることで、パソコンの快適化を図る機能。実行予約や処理項目はユーザが指定できる。
「ツール」ボタンで呼び出せるのは「有害サイト規制」「システムチューナー」「データ消去ツール」「個人情報の保護」「リモートファイルロック」「無料ツールセンター」の各機能。「有害サイト規制」は、Windowsのユーザアカウントごとに、アクセスできるサイトや利用可能なアプリケーションを制限できるフィルタ機能。設定は、フィルタレベルまたは対象カテゴリーを選択するだけと簡単。Webサイトへのアクセス可能な時間帯も制限できる。
「データ消去ツール」は、ファイルを完全に抹消する機能。「データを安全に消去する(ランダムなデータを上書き)」「データをより安全に消去する(ランダムなデータを7回上書き)」のいずれかを指定して、データを復元できないようにする。
「個人情報の保護」は、あらかじめ登録しておいたメールアドレスや電話番号などの個人情報が漏洩するのを防ぐ機能。「リモートファイルロック」では、パスワード保護された専用フォルダを利用して、データを安全に保管できる。Webサイト上からロックを掛けることで、万が一パソコンが盗難にあった場合でも、データを保護することが可能だ。
「無料ツールセンター」は、「ウイルスバスター2011 クラウド」の登録ユーザに対して無料提供されるツールのダウンロードサービスだ(本稿執筆時点では、キー入力を暗号化して個人情報の漏洩を防ぐ「Guarded ID Standard」が登録されていた)。