魔神創造の秘術を蘇らせた魔術師を倒すため、かつて聖騎士と呼ばれた英雄の子孫「フェルメール」が、仲間とともに冒険を繰り広げる物語。16歳を迎えたばかりの青年王子は、呪われた秘術を操る魔術師を倒せるか!?
「フェルメールの冒険R」は、2008年に公開された同じ作者(しろくまさん)によるRPG「フェルメールの冒険」のリメイク作品。(基本的なストーリーは変わらないが)一部キャラクタの設定やイベントが変更されている。
かつて存在した「ユスティニア王国」の宮廷魔術師「ソロモン」は、「魔神創造の秘術」を完成させ、強大な魔力を持つ悪魔「魔神」を従えてユスティニア王国を乗っ取る。ソロモンは、魔神王として世界を恐怖の淵に陥れるが、聖騎士「フリューゲル」、「ルノワール」司教、魔術師「モディリアーニ」、賢者「セザンヌ」の四英雄が立ち上がり、ソロモン王を討伐。ソロモン王は滅び、秘術も禁忌の学問として封印された。物語は、四英雄の一人、魔術師・モディリアーニの血を引く一族が、魔神に襲われるところからはじまる。
モディリアーニ家の人々を襲った魔神を作り出したのは、昔モディリアーニに仕えていた魔術師「デミウルゴ」。デミウルゴは「魔神創造の秘術」を研究していたため、魔術師の資格を剥奪されていた。偶然にも秘術の書を手にしたデミウルゴは、自らが作り出した魔神を従えて、モディリアーニ家を滅ぼしに来た。強靱な魔神になす術もなく、モディリアーニ家当主の「レオナルド公」は戦死。二人の娘「ファラ」と「ティアラ」は、かろうじて逃げ出すことに成功するが、互いの安否はわからないという状況だった。
同じころ、王都フリューゲルでは、聖騎士・フリューゲルの血を引く王子「フェルメール」が16歳の誕生日を迎えていた。城を抜け出したフェルメールは、友人の菓子職人「ルウリィ」とともに、ルウリィのペット「マヨネーズ」を探しに、リースリーフの丘へと向かう。丘でマヨネーズを見つけた二人は、魔神に襲われていたティアラと護衛の「ガンドルフ」を助ける。ティアラからモディリアーニ家の惨状について話を聞いたフリューゲル王国の王女「クローディア」は、聖騎士・フリューゲルの血を引く息子・フェルメールに、魔術師・デミウルゴの追討を命じる……。
属性魔法を駆使して、魔物を退治。四英雄の子孫が邪悪な魔術師に立ち向かう
ゲームの目的は、フリューゲル王国の王子・フェルメールとなり、魔術師・デミウルゴの野望を阻止すること。部下の騎士「ホルス」、ルノワール司教の子孫「ガスパール」、ガスパールの妹「リサ」、さらに「ファラ」や「ティアラ」とともに戦うことになる。序盤は仲間探しからはじまる。フェルメールとホルスの二人で、ルノワール教会へと向かう。
敵との戦闘は、(一部のイベントを除いて)ランダムエンカウント形式のフロントビューバトル。攻撃方法は、物理攻撃の「攻撃」と魔法攻撃の「スキル」の2種類。スキルには「回復」「攻撃魔法」「特殊スキル」など、全8種類があり、一部のスキルは使用する際にMP(マジックポイント)を消費する。
攻撃魔法には属性がある。属性は「炎」「氷」「雷」「風」「水」「大地」「光」「闇」の8種類。例えば、フェルメールが使う「アイスブラスト」は氷属性、リサが使う「ファイアボール」は炎属性となる。攻撃魔法は、物理攻撃に比べて威力が高いだけでなく、全体攻撃などもある。特殊スキルは魔法のように発動させるのではなく、「剣装備可能」「能力低下無効」「ガード2%」などの常駐スキルとなる。
「フェルメールの冒険R」では、フィールドマップ上を移動しながら街やダンジョンへと向かうが、ダンジョン内ではセーブすることができない。回復ポイントも限られている。ダンジョンへ向かう際は必ず、街などで回復アイテムを購入してから行くようにしたい。