簡単・高速にファイル名を一括変更(リネーム)できるソフト。デジカメ写真に記録されたExif情報を利用してリネームを行える。「Rexifer」は、デジカメ写真を管理するのに便利なファイル名一括変更ソフト。画像に記録されたExif情報を利用し、メーカー名やカメラ名はもちろん、画像サイズやISO感度、絞りやシャッタースピードといった情報までをも含むファイル名に変更することが可能。リネームと同時に指定のフォルダに振り分けることができるほか、エクスプローラなどのコンテキスト(右クリック)メニューから簡単にリネームを実行することもできる。
リネームを行うには、まず新しいファイル名を生成するための規則(「フォーマット」と呼ばれる)を登録する。「フォーマット」が登録済みの場合は、メイン画面左側のフォルダツリーで、リネームしたいファイルの含まれるフォルダを選択し、「フォーマット」といくつかのオプション項目を設定する。設定後、「リネーム開始」を実行すれば、確認用のリストが表示され、処理が開始される。
初期設定では、選択したフォルダとサブフォルダ内のJPEGファイルがリネーム対象となる。リネームが不要なファイルは、チェックボックスのマークを外して除外したり、オプション設定でサブフォルダを対象外としたりすればよい。JPEG画像以外にも動画(*.avi/*.mov)や音声(*.wav/*.acc)をリネーム対象としたり、すべてのファイルをリネーム対象としたりすることも、もちろんできる。
実行時のオプションでは、「サブフォルダを含む」のほか、
- ファイルリスト(実行前の確認用リスト)を表示する
- 終了後にメッセージを表示する
などを設定することが可能。ファイル属性の変更や拡張子の大文字⇔小文字変換、連番の桁数や開始値、増分値なども指定できる。「フォーマット」は、「日時」「ファイル情報」「撮影情報」の3タイプのExif情報に加え、「連番」や「セパレータ」を指定して作成できる。いずれもポップアップメニューからタグ(メタ文字)を追加することが可能、細かな記述方法を覚えていなくても、簡単に作成できるようになっている。
「日時」では、撮影日時、更新日時、処理日時の3タイプを指定することが可能。いずれも年月日や時分秒のほか、年のみや日のみといった指定を行うことができ、さらにそれぞれ桁数も選べる(年なら4桁または2桁、月や日なら2桁または1桁、曜日なら日本語/英語や短縮形など)。
「ファイル情報」では、画像の幅や高さ、ファイルサイズ、元のファイル名を指定することが可能。値を3桁で区切るカンマを入れたり、ファイルサイズの場合はバイト単位またはキロバイト単位を選んだりすることができる。
「撮影情報」で指定できるのは、ISO感度、F値、レンズの開放F値、露出時間、露出補正値、レンズ焦点距離、カメラメーカー名、モデル名となっている。
「連番」には、通常の連番と「重複連番」とがある。「重複連番」では、リネーム結果と重複するファイルが存在した場合、枝番で連番を付けてファイルを区別する。「セパレータ」を指定すると、その個所には「\」記号が挿入され、\記号より前の部分はフォルダとして扱われる仕組み。これにより、日付ごとやメーカー名ごとなどで、自由にサブフォルダを作って振り分けることができる。
そのほかにも、
- 起動時に選択されるデフォルトフォルダ
- リネーム後のファイルの移動またはコピー
- 「送る」メニューから「Rexifer」を起動するためのショートカットの登録
などを設定することが可能だ。