フォントの閲覧やインストール/アンインストール、一時インストールなどを行える総合フォント管理ソフト。「フォントインストーラー SAKURA」は、サンプル画面を見ながらフォントのインストール/アンインストールを行える高機能フォント管理ソフト。TrueType/OpenTypeフォントに対応する。インストール/アンインストールのほかにも、フォント名やバージョン、文字コードセットなどの詳細情報を閲覧したり、サンプルで表示される文字を選択できたりなど、多彩な機能を搭載し、効率的にフォントを管理できる。フォントに関するレジストリ項目の編集や、Unicodeフォント内の文字の一覧表示なども可能だ。
多彩な機能は、小型のツールバー型ランチャから呼び出せる。呼び出せるのは、
- 未インストールフォント閲覧:インストール
- インストール済みフォント閲覧:削除
- レジストリデータ・フォントフォルダビューアー+
- シンボルフォントビューアー
- ユニコードビューアー
- 一時インストールの管理
の各機能。「未インストールフォント閲覧:インストール」はその名の通り、未インストールのフォントを表示し、インストールするための機能。画面左側のフォルダツリーでフォントファイルを選択すると、当該フォントに関する情報や書体のサンプル(プレビュー)が画面右側に表示される。初期状態のサンプル表示では、フォント名がその書体で表示されるが、半角英数字やユーザが任意に入力した文字列などに変更することも可能。統合アーカイバプロジェクト仕様のDLLが導入されていれば、CAB/LZH/ZIP形式で圧縮されたフォントも利用できる。「インストール済みフォント閲覧:削除」は逆に、インストール済みのフォントを表示したり、削除したりするためのもの。Fontsフォルダの内容が(ファイル名ではなく)フォント名で表示される。サンプル表示エリアはスクロール形式になっており、フォント一覧でユーザが選択しているかどうかにかかわらず、前後のフォントを確認できるようになっている。サンプル表示の内容は「未インストールフォント閲覧:インストール」と同様。半角英数字や任意の文字なども指定できる。
「レジストリデータ・フォントフォルダビューアー+」では、レジストリに登録されている(インストールされている)フォントの一覧や、Fontsフォルダにファイルが存在するが、レジストリには登録されていないフォントなどを確認することが可能。任意のレジストリ項目を削除したり、ファイルが存在しないフォントのレジストリ項目を修正したりできる。
「シンボルフォントビューアー」は、シンボル(記号)系のフォントをプレビューできる機能。「ユニコードビューアー」では、まずフォントを選択し、さらにキャラクタブロックを選ぶことで、Unicodeが内包するさまざまな国の文字を効率よく閲覧できる。いずれも表示された文字をコピーして利用することが可能だ。
「一時インストールの管理」は、未インストールのフォントをまとめて一時的にインストールしてくれるユニークな機能。管理画面でグループを作成して、フォントを登録しておくと、グループ単位で一時的なインストール/解除を行うことが可能。グループの子グループを作成することもできる。子グループを選んで一時インストールを実行すると、親グループのフォントもまとめて追加される仕組み。「常に使用したいフォントは親グループに、状況に応じて使い分けたいフォントを子グループに登録して使い分ける」ことができる。一時インストールしたフォントは、インストール済みのフォントと同様にアプリケーション上から利用できる。アンインストールは任意時点で実行できるほか、「フォントインストーラー SAKURA」の終了時に自動的にアンインストールされる。
そのほかにも「フォントインストーラー SAKURA」全体のオプションとして、
- 各機能のウィンドウ位置とサイズの記憶
- サンプル表示のデフォルトフォントサイズやフォント選択時のデフォルトフォルダ
- フォント一覧での言語別表示順
などを指定できる。