ハードディスクに対する不正な書き込みを、再起動するだけで無効にできる“Windows完全保護ソフト”。「HD革命/WinProtector Ver.3」は、ハードディスクへのデータ書き込みを制限することで、不用意な変更などが行われるのを防ぎ、パソコンの状態を維持できるソフト。パソコンの設定変更やアプリケーションの実行中に一時的に作成されるファイルなど、本来ハードディスクに書き込まれるデータを、ハードディスクやメモリ上に作成された一時ファイルに書き込むことで、ハードディスクが直接書き換えられないようにする。メモリ上に一時ファイルを作成した場合は、アプリケーションの動作速度を向上させるという副次効果もある。
ドライブの保護を開始すると、アプリケーションの実行中に作成されるファイルなどは、すべて「HD革命/WinProtector Ver.3」の一時ファイルに書き込まれる。一時ファイルは、ユーザがハードディスクに適用(変更部分を書き込むこと)しない限り、Windowsの終了時に破棄されるようになっており、パソコンの状態は保護開始時点のまま保たれる。
例えば、保護開始後に作成した文書を保護対象のドライブに保存する場合は、Windowsのシャットダウン/再起動時に表示されるダイアログで、変更を適用するかどうかを選択できる。「HD革命/WinProtector Ver.3」の保護解除時にもダイアログが表示され、変更適用の可否を選べる。
保護開始前にユーザが設定・操作しなければならないのは、保護対象ドライブの指定や、一時ファイルの保存先/サイズなどのみ。保護中は特別な操作を必要とせず、通常どおりに作業をすればよい。基本的には「HD革命/WinProtector Ver.3」が保護対象のドライブ(論理ドライブ)を認識し、一時ファイル用に適当な容量を割り当ててくれるが、設定はユーザが変更することも可能。一時ファイルの保存先は、メモリ/ハードディスク/メモリ+ハードディスクのいずれかから選択できる。メモリを指定した場合は、データの書き込みや一時ファイルからの読み込みがハードディスクに比べて高速となり、キャッシュメモリを使用したのと同様の効果が得られる。
そのほか、一時ファイルの使用量が一定割合に達したときにアラームで通知したり、リミットに達した際にパソコンの再起動やシャットダウンを行ったりといった指定も行えるようになっている。保護開始後には、デスクトップに「モニターウィンドウ」と呼ばれる小型ウィンドウが表示され、一時ファイル用に割り当てたサイズに対する使用率をパーセンテージを確認することが可能だ。
「HD革命/WinProtector Ver.3」本体以外にも、デスクトップやお気に入りなどの設定、マイドキュメント内のファイルなどを他のドライブに移行できる「データトランスファー」、ハードディスクの総容量や使用量/空き容量、ファイルシステムなどの情報を確認できる「ドライブ情報の取得」など、計4種類の「便利ツール」があわせてインストールされる。