マイペースな王様の命令で、仕方なく魔王を討伐することになった勇者の物語。1〜2時間程度で楽しめる。気分はピクニック? すべては王様のワガママからはじまった
「picnic!」は、人間やモンスターが共存している平和な世界で、魔王討伐に出かけることになってしまった勇者の姿が描かれたRPG。主人公の騎士「アーサー」は、ある日王様「トッポス」から「魔王を倒しに行ってほしい」と頼まれる。「いやです」と即答するアーサーだったが、王様は聞く耳を持たない。
10年前、魔王は配下も従えずに一人で城を建てたが、現在では配下が増えに増え、魔王城は人で溢れているらしい。「奴が人間の街に手を出すのは時間の問題じゃ。いまのうちに倒さねばならん」と主張する王様は、ついでに自分も冒険に連れて行ってほしいと言い出す。なんでも、魔王を倒したら英雄扱いされ、ちやほやされたり、詩人が英雄譚を詠ったりしてくれるからだという。
王家に伝わる伝説の武具を引っさげ、魔王討伐に行くと言ってきかない王様。しかし、魔王の城は王城から徒歩20分のところにあり、大きなイベントは起こりようがない。また、魔王の配下は夏休みで出払っており、城には魔王しかいないという。どうしたものかと困っていると、北にあるノースアイランドで、魔王の配下が村人と口喧嘩したという情報が入る。この報告を受けて、アーサーとトッポスは事件(?)を解決するために、ノースアイランドへと向かう。こうして勇者と王様のちょっぴり変わった冒険が幕を開ける。
魔物とのバトル勝利のカギは王様にあり
城から出たばかりのときは、モンスターがまったく出現せず、まずは魔王の城へと行くことになる。魔王の城へ行くと、なぜか魔王がもてなしてくれる。そこで王様が「旅にハリが出なく、経験値もたまらないため、モンスターをばらまいてほしい」と、トンデモないことを言い出す。すると魔王が「これを鳴らしている人間だけを襲う」という「鈴」をくれる。
戦闘は、通常マップではランダムエンカウント方式、特定のイベントではシンボルエンカウント方式が採用されている。攻撃方法は物理攻撃とスキル攻撃の2種類。気力を消費して行うスキル攻撃には属性が付与されている。アーサーが持つファイアは炎属性で、氷属性の魔物には強いが、炎属性の魔物にはあまり効かない。スキル攻撃は物理攻撃よりも威力がある。気力の残量に注意しながら、効果的に使いたい。スキルには、味方の体力を回復するヒール(単体)やリカバー(全体)といった補助スキルもある。旅の途中から仲間になる僧侶のクイナは、補助スキルに長けている。戦闘中は回復役として使うのがよい。
マイペースでワガママな王様だが、伝説の武器・防具を着けており、戦闘では滅法強い。魔物とのバトルでは、王様を攻撃の中心に置き、アーサーでスキル攻撃、クイナで補助をする形がお勧めだ。特に王様は絶対に気絶させないよう、少しでも体力が減ってきたら、即座に回復させたい。