簡単な操作で、きれいな地図を作成できるソフト。地図記号や施設など、すぐに使える部品が580点以上収録されているほか、ユーザがオリジナルの部品を作成・登録することもできる。「地図くりえーたー3」は、道路・鉄道・河川といった主要な地図要素や、建物などの部品を画面上に配置してゆくことで、見栄えのする地図を簡単に作成できるソフト。道路などは、さまざまな幅や形状で自在に描くことが可能。施設などの部品は、画面上に置く感覚で配置できる。画像ファイルを取り込むことも可能で、取り込んだ画像を下絵にして地図を作成することも可能だ。
道路・鉄道・河川は、幅を5段階から選択して描画することが可能。中の色や縁の色も自由に指定できる(鉄道は中の色のみ)。描画方法には、直線、ジグザグ(折れ線)、曲線(円弧状)、滑らか曲線(フリーハンド)の4種類が用意され、複雑なカーブや道のつながりもきれいに表現できる。さらに、ロータリーなどのような多角形を描画することも可能だ。道路では、センターラインを入れたり、2車線分を同時に描画したりといったことが可能。鉄道には3種類の模様があり、種類によって使い分けられる。駅には、枠内に駅名を入れることも可能だ。
地図に配置できる部品は580点以上。店舗や地図記号、道路標識などのほか、動物や自動車といったものまで含まれる。「警察官」「携帯電話使用禁止」「横断注意」などの部品もあり、工夫次第で楽しく、わかりやすい地図を作成できるようになっている。
ドロー系グラフィックソフトの基本機能を備え、自由な描画も行える。描画ツールは、直線、矢印、円・楕円・円弧、四角形・多角形、曲線(スプライン/ベジェ/フリーハンド)など、多彩。図形の内部は、単色やグラデーションのほか、斜線や編み目などの模様、レンガや布地風などのパターンで塗りつぶすことができる。線の種類や太さ、角度などを設定して、ユーザがオリジナルの模様を作成することも可能だ。
レイヤは、下絵・背景の層を含め、最大16層までを利用できる。道路・鉄道・河川、建物、文字などでレイヤを使い分け、より複雑な描画を行える。背景のレイヤに手描きの地図を下絵として読み込ませ、下絵をもとに地図を作成すること可能だ。
文字ツール機能も充実している。文字のフォントや色、サイズ、文字間や行間などは自由に設定することが可能。よく使う文字列を「引用文」として登録しておくこともできる。さらに、袋文字や輪郭を強調した文字など、さまざまな修飾文字を作成することが可能。文字列の形状(平行四辺形、台形など)を変更することで、斜体風、立体風の文字も簡単に作れる。
そのほかにも便利な機能として「ウィンドウの透過」がある。「地図くりえーたー3」のウィンドウ全体を半透明にする機能で、Webブラウザで地図サイトを表示させた上に重ねれば、地図上の道路などをなぞって写し取ることができる。
作成した地図は、地図くりえーたー形式(*.c_z)で保存できるほか、JPEG/GIF/PNG/BMPおよびEM形式で出力することも可能だ。