行単位でさまざまな処理を行えるテキスト整形ソフト。正規表現を使用した検索・置換も行える。「テキストファイルエンハンサ」は、テキストファイルの全部または選択した部分を対象に、さまざまな定型処理を施せるソフト。テキストファイル、タブ/カンマ区切りテキストなどのプレーンテキストやリッチテキストに対応するほか、Excelなどのデータがコピーされたクリップボード上の文字列に対しても処理を行える。入出力可能な文字コードは、Shift JIS、EUC-JP、JIS(ISO-2022-JP)、Unicode(UTF-8/UTF-16/UTF-16 big endian)。
実行できる処理は多彩。大別すると「並べ替え」「整頓・整形」「文字列の追加と削除」「文字の種類を変換」などがある。「並べ替え」では、五十音順、(行の)長さ順、シャッフルなどでの並べ替え処理を行うことが可能。さらに、選択した項目を1行にまとめたり、上下に移動させたりといったこともできる。
「整頓・整形」では、空行を削除したり、連続した空行をひとつにまとめたりできるほか、行頭/行末の空白の削除や、連続する重複行の削除なども行える。
「文字列の追加と削除」では、行頭/行中/行末への文字列追加、行頭からの指定文字数の削除(または指定文字数を残して削除)、行番号の追加、行頭の数字の桁揃えといった処理が可能だ。
「文字の種類を変換」では、半角⇔全角変換、ひらがな⇔全角カタカナ変換、ローマ字⇔カタカナ変換などを行える。カタカナをローマ字に変換する際は、訓令式かヘボン式かを選ぶこともできる。
さらに、カンマ区切りテキストをテキスト表に変換したり、チャットや掲示板で化けた文字を元に戻したりといった処理も可能。複数ファイルの結合や空行の追加なども行える。
個々の処理を複数組み合わせて、「ユーザ定義処理」を行うことも可能。ユーザ定義の作成は、記録したい処理を実際に行うだけでよく、作成した定義はテキストエディタで編集できる。ユーザ定義は、最大10個までを登録しておける。
そのほかにも、
- AWK互換の正規表現に対応した検索・置換
- クリップボードを監視し、内容に変更があると自動的に貼り付ける「クリップボード連動モード」
- 複数のファイルに連続で処理を適用する「自動連続処理」
などの機能を備えている。