ソフトを開発しようと思った動機、背景
音声時計というと、何らかを操作をして、現在の時刻を音声で読み上げるものがありますが、電話の時刻サービスのように、時刻を読み上げ続けるものがあるといいのではないかと思いました。電話の時刻サービスは料金が必要ですが、パソコンでも容易に再現できます。このソフトウェアの利用には通話料は不要です。最近のテレビジョン放送では、正時の時報がなくなっています。世代によっては、懐かしい時報をお楽しみいただけます。特徴
詳細なカスタマイズを可能にし、目の不自由な方はもちろん、構内放送による毎正時の時報などにも活用できるようにしました。インターネットやGPS、長波放送などによる時刻補正を併用すれば、正確な時刻をお伝えすることができます。
開発中に苦労した点
画面よりも音声が中心のソフトウェアですので、発音には細心の注意を払って開発しています。電話の時刻サービスでは、時分秒の間に長めの息継ぎが入ります。はっきりとは聴こえますが、いかにも機械で合成した音声のようです。このソフトウェアは、息継ぎの長さを通常の会話と同程度にして、合成音声特有の違和感を軽減しています。発振音は、すべて同じ音圧で出力していますが、機器の音響特性によっては、予告音(低音)が聞き取りにくいかもしれません。
ユーザにお勧めする使い方
健常な方がご利用になる場合は、発振音とアナウンスを数十分、あるいは数時間おきに設定し、常駐させてお使いいただくとよいでしょう。構内放送などにもご活用いただけます。変わった使い方は「眠れない夜に時報を聴き続ける」というものです。電話料金は不要です。次第に眠たくなってくる(か、目が覚めてくる)でしょう。Windows 7やWindows Vistaのミキサ機能をお使いいただくと、「オフライン 117」に個別の音量を設定できます。
今後のバージョンアップ予定
おかげさまで健常な方はもちろん、多くの目の不自由な方にもご愛用いただいています。「アナウンスと発振音のボリュームを個別に設けてほしい」など、ご要望もいただいています。一部、時間的・技術的に対応が困難なものもございますが、順次ご要望にお応えしていただきたいと存じます。
謝辞
動作確認試験・開発環境をご提供いただいたマイクロソフト様、ならびに無償の音声合成ライブラリをご提供いただいたアクエスト様に心より感謝いたします。また、ご感想をお寄せいただいた、多くの目の不自由な方にも感謝しております。大変励みになっております。
((株)ユアネーム)