ファイル/フォルダを復元できないように消去できるソフト。ディスクの空き領域をクリーニングすることも可能。「Black Hole X3」は、ハードディスクやUSBメモリなどに残る削除ファイル/フォルダの痕跡を完全に消し去るソフト。通常の削除操作で「ごみ箱を空にする(ごみ箱から完全に削除)」を実行しても、実データはディスク上に残ったままだが、「Black Hole X3」では、ディスクに残ったデータそのものも消去できる。
用意された機能は「ファイル・フォルダ削除」と「フリースペースクリーナー」。消去できるのは、
- 指定したファイル/フォルダ
- 指定したドライブの空き領域
いずれも場合もディスクに上書き処理を行うことで、復元を不可能にする。消去方式として選択できるのは、- NSA(米国家安全保障局)準拠方式:1、2回目に乱数を、3回目に「00」を書き込む
- 00書き込み:消去するデータに「00」を上書き
- FF書き込み:消去するデータに「FF」を上書き
- E5書き込み:消去するデータに「E5」を上書き
- F6書き込み:消去するデータに「F6」を上書き
の5種類。NSA準拠方式以外では、上書き回数も指定することが可能だ。「ファイル・フォルダ削除」機能で消去を行うには、対象のファイル/フォルダを消去リストにドラッグ&ドロップすればよい。ファイル名や更新日時、パスなどの情報が消去リストに表示されるので、間違いがないかを確認した上で、消去方式や回数などを指定し、「消去リスト内のファイルを完全に消去」を実行する。このとき、Windowsのシステムファイルなど、消去してはいけないファイルが指定された場合は、当該ファイルは削除されず、「消去不可能その他のファイル数」として表示される。
「フリースペースクリーナー」機能では、空き領域を消去したいドライブを指定したあと、消去方式や回数を設定し、「今すぐ開始」を実行する。「消去完了後シャットダウンを実行する」オプションもある。さらにスケジュール機能もあり、設定したタイミングでクリーニングを自動実行できるようになっている。スケジュール実行の場合も、完了後のシャットダウンオプションを利用することが可能だ。