「TextSorter」は、テキストファイル内のデータを行単位で並べ替えられるソフト。目的のテキストファイルを読み込み、「ソート」ボタンをクリックするだけで、行頭の文字を基準に、昇順（小さいものから大きいものへ）で行の順番を並べ替えてくれる。降順（大きいものから小さいものへ）で並べ替える場合は、再度「ソート」ボタンをクリックするか、メニューから「降順にソート」を選べばよい。Shift JIS形式のテキストファイルに対応する。

並べ替えの順番は、各行の先頭（一桁目）の文字で判定される。一桁目が同じ値の場合は、二桁目以降で判定される仕組み。並べ替えの結果はテキストファイルとして保存できるほか、行単位でコピーし、クリップボード経由で利用することもできる。

行単位での並べ替えのほか、付随する補助的な操作として、

• 文字列の検索および置換
• 特定の文字を含む行あるいは含まない行の削除
• すべての行の削除
• 重複する行の削除（同じ値を持つ行が複数ある場合、ひとつを残して他を削除する）
• 空行の削除（値を持たない空白の行を削除する）
• 行の空白の削除（行内の空白文字を削除する。先頭、末尾、左右の3種類の方法がある）

なかでも便利なのは、やはり複数ファイルの読み込みだろう。普通なら個々のファイルを対象として空行や重複行の削除を行い、さらに表計算ソフト上で複数のファイルを統合して並べ替えるという手間が必要なところだが、「TextSorter」ならそれらをまとめて処理することができる。

表計算ソフトやテキストエディタが不要になるというわけではないが、逆にそれらとうまく連携させることで、より効率的なデータ加工を可能にしてくれるに違いない。

• URLが多量に書かれたテキストファイルの中から「重複」を除いて、「blog」 という文字が含まれるもののみを抽出しソートをかけ、出力する
• 複数のテキストファイルを開き、簡易Grep検索を行う
• 日ごとに分かれてしまったログファイルを統合し、必要なものだけ抽出する
• 閲覧専用のテキストリーダーとして利用する