DRM保護されたデータも変換できるオーディオ/ビデオコンバータ「Tunebite」シリーズの新バージョン。変換速度の向上などが図られた。「Tunebite」は、オーディオ/ビデオファイルを取り込み、他の形式に変換・保存する機能を持つマルチメディアファイルコンバータ。WMA/WMV/MPEGをはじめ、多数のオーディオ/ビデオ形式の変換に対応する。大きな特徴が、パソコンで再生しながら同時に録音・録画することにより、DRM(Digital Rights Management)コピー保護されたデータでも記録できること。新バージョン「6」では、変換速度が向上したほか、並列処理可能なファイル数も増加した。さらに、音質重視機能の搭載やストリームキャプチャ機能の拡充なども行われた。オーディオ/ビデオの変換に対応する上位の「Platinum」と、オーディオのみに対応した「Premium」の2エディションがある。
メイン画面のデザインは、前バージョン「Tunebite 5」のイメージを踏襲する、ダークグレーと赤を基調としたもの。基本的な操作方法も従前通り。ソースとなるオーディオ/ビデオファイルをドラッグ&ドロップで指定して、「開始」ボタンをクリックすればよい。あらかじめ指定した形式に変換される。
ストリームキャプチャは、YouTubeなどの動画共有サイトやLast.fmなどの音楽サービスサイトをブラウザで開き、希望するコンテンツを再生すると、再生内容が自動的に「Tunebite」で認識され、オーディオ/ビデオをキャプチャできるという機能。ブラウザ上での再生は必ずしも最後まで行う必要はない。途中で再生を中止しても、「Tunebite」のダウンロードは最後まで行われる。
入力できる形式は、オーディオがWMA、M4P/M4B、MP3/MP2、WMA、OGG Vorbis、AAC、WAVなど、ビデオがWMV、M4V、WMV、MP4、AVI、XVID/DIVX/3ivx、MPEG、MOV、FLV、H.264など。出力形式は画面で選択できるが、新バージョン「6」では、オーディオ/ビデオコーデックの設定をペアにして、ワンタッチで選択できるようになった。詳細なエンコード設定を「プロファイル」から選択することも可能。PSPやiPod/iPhoneなどの代表的なモバイル機器向けのプロファイルがあらかじめ用意されている。必要に応じてユーザが作成したプロファイルを登録することも可能だ。
DRM保護されたオーディオ/ビデオに対しては、対象となるコンテンツをパソコンで実際に再生しながら、並行してキャプチャ+エンコードすることで、ディスクへの保存や変換を実現する。暗号化を解除したり、メモリを書き換えたりといった手法ではなく、違法性のない方法でストリーミングをキャプチャできる。