浮遊神殿を飛び出した主人公の少年とその友人たちが数々のクエストをクリアしてゆく壮大な冒険譚。少年がはじめて見た地上は、巨大ロボット兵がはびこる世界だった
「Tear of Vanadies」は、重厚なストーリーが特徴の長編RPG。主人公は、剣術に長けた腕白な少年「ティンク」。ティンクは、剣の師匠「リオ」や世話好きな魔法使いの少女「リルク」、同じ師匠のもとで学ぶライバルの少年「ラックス」とともに、天空に浮かぶ「浮遊神殿」で平和に暮らしていた。
ある日ティンクは、神殿一の剣士を決める大会で史上最年少優勝者になるため、同門のラックスと戦うことになる。リオやリルクに見守られながら戦うティンクだったが、惜しいところで負けてしまう。試合後、ティンク、リルク、ラックスの三人が話していると、そこにリオがやって来た。リオによると、地上で未確認の化け物が大量に発生しているらしく、視察に行くという。「自分が留守の間、修行をサボるなよ」と言い残して地上に向かったリオを、ティンクたちはこっそり追いかける。彼らが浮遊神殿を飛び出して着いた先は、飛行船の中だった。
早速、飛行船にいた人間たちに見つかってしまったティンクは、近くにいたリルクと一緒に逃げ出す。船の内部を探索するティンクとリルクは、ラックスが捕らえられた現場と、怪しげな巨大ロボット兵が製造される様子を目撃する。なんとかラックスを助けようとする二人だったが、敵に追い詰められ、飛行船から脱出することに。脱出した先は、とある田舎の村だった。ここからティンクたちの壮大な冒険がはじまる。
爽快なコンボ攻撃や豪快な必殺技を駆使して、巨大ロボット兵を蹴散らせ!
戦闘パートでは、独自のバトルシステムが採用されている。味方のキャラクタには、ピンクで表示される「体力ゲージ」のほかに、「アクティブゲージ」が設定されている。敵に遭遇して戦闘がスタートすると、一定の時間でアクティブゲージがたまりはじめる。ゲージは3層構造になっており、ゲージが1回たまると「黄」、さらにたまると「緑」、さらにたまると「青」に変化する。ゲージが黄色以上になったキャラクタから、行動を起こせるようになる。
攻撃は「攻撃」「必殺」「術」の3種類。「攻撃」「必殺」は物理攻撃、「術」は魔法攻撃で、攻撃する際にはいずれもアクティブゲージのポイント(VP)が必要。消費VPは技によって異なり、攻撃力の大きな大技ほど消費するVPが多くなる。VPの最大値は100で、それ以上のポイントはためることができない。
「攻撃」では、最大4種類の技を組み合わせるコンボ攻撃が可能。ティンクの場合、「上段斬り」「突き」「飛翔剣」などの技を組み合わせた攻撃を行える。各技は消費VPが決まっており、100VP以内で組み合わせる。一度行動を実行すると、アクティブゲージが0にリセットされる。
「必殺」は「攻撃」よりも強力な技が使えるが、コンボ攻撃ができない。また、主に魔法使いのリルクが使用する「術」では、属性攻撃を使うことができる。二人のキャラクタが「必殺」と「術」を一気に仕かけた場合は、合体攻撃を発動させることが可能。ティンクの剣の必殺技に、リルクが炎の魔法をかけることで、炎属性の剣攻撃を行うことができる。
「Tear of Vanadies」にはレベルアップの概念がなく、戦闘を終えるごとにステータスが上昇する。攻撃技などは、移動マップ上に落ちているアイテム「秘伝書」を手に入れることで増える。また体力ゲージは、敵から攻撃される以外に、技や魔法を使っても減少する。これは体力を消耗しているということで、消耗するとキャラクタが本来持つ力を発揮できなくなる。「スタミナ草」「気功水」などの回復アイテムで、こまめに回復しよう。