スタートアッププログラムの起動する順序やプログラムごとの待ち時間を設定できるソフト。スムーズな起動を支援する。「遅刻指導」は、“複数のソフトの起動開始時間に差をつけて、通常より高速にアプリケーションを起動する”ためのソフト。Windowsには、ログオン時に特定のプログラムを自動起動するスタートアップ機能があるが、スタートアップでは、起動する順番を直接指定できなかったり、複数のプログラムが一度に動作して、ログオン直後の操作が重くなったりする問題がある。「遅刻指導」は、こうした問題を解消するためのソフトで、登録されたプログラムを一覧表示し、起動順序などを細かく設定できる。例えば「優先的に使いたいアプリケーションを最初に実行させる」といった使い方が可能だ。プログラムの起動順序は自由に変更できる。
使い方は簡単。(1)プログラムを登録して、(2)起動する順序などを指定し、(3)「遅刻指導」自身をWindowsのスタートアップに登録すればよい。登録されたプログラムは「遅刻指導」が起動を制御するため、もともとスタートアップに登録されていたプログラムは削除しておく必要がある。
プログラムとプログラムの間に「ウェイト(待ち時間)」を設定することも可能。ウェイトを設定することでプログラムが複数、同時に実行されるのを避け、Windowsの動作が重くなることを防ぐ。ウェイトは秒単位で指定できる。
時間指定によるウェイトだけではなく、CPUの使用率が下がるまで待つ「CPUクールダウン」機能もある。CPU使用率が指定値以下にならないと、次の動作に進まない。基準となるCPU使用率は1%〜99%の範囲で指定することが可能。いつまでも使用率が下がらない場合に備え、タイムアウト時間を設定することもできる。タイムアウトが設定されると、指定時間内にCPU使用率が下がらない場合は、ウェイトがキャンセルされる。
各プログラムに「ウェイトアイドル」「ウィンドウの状態」を設定することも可能。「ウェイトアイドル」は、指定したプログラムの起動と初期化作業が終了し、アイドル状態になるのを待つ機能。プログラムのアイドル状態が確認された時点で、次のプログラムが起動する。CPUクールダウンと似ているが、Windows全体の負荷を見るのではなく、起動したプログラムの状態をチェックする点が異なる。「ウィンドウの状態」では、プログラム実行開始時の画面状態を「通常」「非表示」「最大化」「最小化」から選択できる。
メイン画面の一覧リスト左側にあるチェックボックスのチェックを外すことで、特定のプログラムやウェイトを一時的に使用しないように設定できるようになっている。