“USBメモリ内にプログラムを持ち運ぶ人のために”開発されたコマンドライン/ツリー型ランチャ。多数のアイテムをフォルダツリーで効率よく管理できる。「YLunch」は、USBメモリなどでアプリケーションを持ち運び、ノートパソコンや外出先のパソコンでも同じ環境で作業できるようにしてくれる“コマンド・ツリー式ランチャ”。数多くのアイテムから目的のものをすばやく検索して、開くことが可能。ポップアップメニュー型のランチャとしても利用できる。登録できるアイテムはプログラム、ファイル/フォルダ、URLなど。
メイン画面は、上下左右に四分割されたデザイン。
- アイテムをフォルダに分類・管理する「ツリー」
- アイテム検索用のテキストボックス「入力Box」「絞込みBox」
- 検索結果が表示される「絞込みリスト」
で構成される。入力Boxは前方一致による検索、絞込みBoxは部分一致検索に用いる。アイテムの呼び出しは、(1)入力Boxまたは絞込みBoxにキーワードを入力して検索し、(2)【↑】/【↓】キーで絞込みリストに移って、【Enter】キーで行うのが基本的な流れ。キーワードにはファイル名のほか、任意の文字列を指定することもできる。ツリーリストにはあらかじめ「WEB」「Launch」「#自動実行-起動時」「#自動実行-終了時」の各管理用フォルダが登録されている。「WEB」には主にURLを、「Launch」にはプログラムやフォルダ/ファイルを登録する。アイテムの登録は、ドラッグ&ドロップやツリーリスト上でのコンテキスト(右クリック)メニューから行える。
さらに「特殊フォルダ」を利用して、
- デスクトップ、コントロールパネル、ごみ箱、プリンタなどの「仮想フォルダ」
- StartUp/SendTo(「送る」メニュー)、Favorits(お気に入り)などの「ファイルシステムディレクトリ」
などを登録することも可能。特殊フォルダへの登録は、設定画面のアイテム一覧から選択して簡単に行える。フォルダの追加・削除、名称変更なども自由に行える。Windowsの「スタートアップ」の項目やInternet Explorerの「お気に入り」などを、アイテムとして自動登録する機能や、特定のフォルダをスキャンしてツリーに登録する「詳細スキャン」機能もある。詳細スキャンは、条件とするキーワード(ファイル名、ファイル名(拡張子を含む)、フルパス(フォルダ名))により、ファイル/フォルダを自動的に登録するもの。拡張子によるファイルの絞り込み登録も行える。
「ポップアップメニュー」を設定しておけば、アイテムをより手軽に呼び出すことが可能。メニューの呼び出しは、任意のショートカットキーやマウス操作(特殊キー+右/左クリック、マウスの左/右回転など)に割り当てることができる。
「YLunch」がインストールされたメディアが挿入されると、自動的に起動メニューを表示するように設定することも可能。「autorun.inf」ファイルに設定を書き出しておくことで、簡単に自動起動を設定できる。さらに、USBデバイス停止用のソフト「UnplugDrive Portable」と組み合わせることで、「YLunch」の終了と同時にメディアの取り外しを行えるようになる。