10人のキャラクタがそれぞれまったく異なる方式でブロックを消す、対戦格闘ゲームテイストの“対戦型落ちゲー”。さまざまなタイプのキャラクタから自分に最も合ったキャラを見つけ出し、対戦を楽しもう。ブロックの消し方をじっくりと研究できるマニアックなモードも用意されている。10人のキャラクタの個性的な言動が楽しい、アイデア満載のユニークなゲーム
「サイキック ブロッカーズ」は、それぞれ能力(ブロックの消し方)の異なる10人のキャラクタを使ってプレイを楽しめる、対戦型の落ち物パズルゲーム。左右に並ぶ縦12×横6のフィールドで2名のキャラクタが対戦し、どちらか一方がフィールドの最上段を超えてブロックを積んでしまった時点で勝負がつく、対戦型落ちゲーとしてはオーソドックスな方式。連鎖を作ることで、相手側のフィールドに「妨害ブロック」を送り込むこともできる。
操作は、キーボード/ゲームパッドのいずれでも行える。ゲーム中は、基本操作と特殊操作の割り当てられた「A」から「F」の6個のボタンを使用する。それぞれのボタンを、パッドのどのボタン(またはキーボードのどのキー)に割り当てるかは、同梱の「ボタン設定ツール」で行える。初期状態では、プレイヤー1の場合、【A】/【S】/【D】/【Q】/【W】/【E】キーに「A」から「F」のボタンが割り当てられている。
落下してくるブロックは、【←】/【→】キーで左右に移動させられる。【↓】キーで落下を速くすることも可能。各ボタンの機能は、Aボタンが「ブロック左回転」、Bボタンが「ブロック右回転」、Cボタンが「ブロック垂直回転」、Dボタンが「ブロック破棄」、Eボタンが「シールド」、Fボタンが「ブロック落下」となっている。「シールド」では、相手から送られてくる「妨害ブロック」を、シールドを展開してガードすることが可能。発生するシールドの枚数は連鎖数に応じて増え、敵の攻撃を受けても受けなくても、ターンごとに1枚ずつ減る。また、シールドを1回張るごとにブロックの落下速度が上昇する「コスト」も発生する。このコストはかなり厳しいもので、できればシールドは多用せず、本当に必要なときだけ、的確に使用するようにしたい。「ブロック落下」は、その場でブロックを落下させる。「ブロック破棄」は、「研究モード」でのみ使用できる特殊な操作だ。
まずはブロック消しのルールが簡単なキャラを使ってゲームになじもう
ブロックは「赤」「青」「緑」「黄」「マゼンタ」の5色に色分けされ、表面に「▲」で上下左右の「向き」が表示されたものを使用する。「妨害ブロック」は、向きだけが表示され、色は着いていない。ブロックは隙間なく積み重ねれば消えるわけではない。使用するキャラクタによってブロックの消し方が異なる。
ゲームに登場する10人のキャラクタは、それぞれ完全に異なるルールにしたがってブロックを消滅させる。そのため、キャラによって連鎖の作りやすさのみならず、普通にブロックを消すだけでも大きな差が生じる。また、連鎖が起きたときの「エフェクト」の長さなども異なる。当然、使用するキャラクタによって対戦時の使いやすさ、勝率などは大幅に変化する。この点が「サイキック ブロッカーズ」の最大の特徴になっている。
女子高生「ハルカ」の場合は、横か斜めに空白をはさんで同じ色のブロックが並ぶと、ブロックを消滅させることができる。ブロックの向きは問われない。シンプルで連鎖も作りやすく、使いやすいキャラクタだ。
ハルカの同級生「カズミ」は、同じ色のブロックを4個繋げることで消すことができる。落ちゲーとしては最もポピュラーな方式で、落ちゲーに慣れている人にはなじみやすい。
「悟郎」は、マークの向きが3個繋がるだけでブロックが消える、非常に強力なキャラクタ。マークの向きが繋がりさえすれば、向きそのものは途中で変わってもかまわない。消滅するブロックの先頭に新たなブロックが1個発生するという特徴もおもしろい。
「京介」は、縦に積んだブロックの上に横向きにブロックを乗せ、はみ出たブロックを落として爆発させることでブロックを消す。ブロックが爆発すると十字に爆風が発生し、爆風と同じ色のブロックが消える。ブロックを高いところから落とすほど爆風が大きくなるという、強力なキャラクタだ。
使いにくいキャラクタを使いこなすのもゲームの醍醐味のひとつ
「ナオ」は、同じ色のブロックを隣接させることなく、三角形を作るように配置させることで、その3個のブロックを消すことができる。パズルとしてはおもしろいが、使いこなすのはなかなか難しい。
小学生の「歩」は、向きと色のどちらかが一致したブロックを積み重ね、最後に下のブロックと同じ色の下向きブロックを置くことで、積み重ねた縦一列を一気に消すことができる。消したブロックはすべてを連鎖としてカウントさせることができるため、決まれば攻撃力がある。ただし、間違った位置にブロックを積むと、その一列すべてが妨害ブロックに変化してしまう欠点もあり、使いこなすのは意外に難しい。
「ミヤコ」は、左右の壁の間を同じ色のブロックで繋げることでブロックを消す。ブロックの繋がりは縦、横、斜めのいずれでもよい。また、左右両端以外は妨害ブロックで代用することもできる。下手に攻撃すると、自分の送った妨害ブロックで手助けしてしまう羽目になる、敵にすると厄介なキャラだ。
校長の「礼二郎」は、京介と同様、ブロックを落としてその爆風でブロックを消す。ブロックを爆発させるには、同じ色のブロックに落とさなければならない。落としたブロックの向きに爆風が伸び、それに当たると色に関係なく、ブロックが消滅する。
学校のそばで喫茶店を営む「オリコ」は、向きが繋がったブロックの両端に同じ色のブロックを配置することで、ブロックを消すことができる。間のブロックは何色でもかまわない。パズル性は高くおもしろいが、使い勝手はあまりよくない。
「西条」は、向きを内に向けたブロックで上下もまたは左右からブロックを1個挟むことで消滅させることができる。このとき、挟んだブロックと向きと色が同じブロックはすべて画面から消滅する。使いこなせればなかなかおもしろいキャラクタだ。
用意されたゲームモードは、ストーリーに沿ってコンピュータと対戦する「Story Mode」、あらかじめ設定した回数(1/3/5回)だけコンピュータと対戦する「Fixed Mode」、ゲームオーバーになるまでひとりでひたすらプレイする「Endless Mode」、プレイヤー同士で対戦する「VS Mode」の4種類。そのほかに、それぞれのキャラクタのブロックの積み方をじっくりと研究できる「研究モード」、落ちてくるブロックの種類を編集できる「デッキ編集」がある。