複数のコネクションを使って高速に転送できるFTPクライアントソフト。FTP over SSL/TLS(FTPサーバとの暗号化通信)にも対応する。「MagicMirror」は、ローカルマシンとFTPサーバとの同期を高速かつ効率的に行えるFTPクライアントソフト。ローカル−サーバ間で非同期のファイル/フォルダをひと目で把握できるよう、どちらか一方にしか存在しないファイル/フォルダ、タイムスタンプやサイズの異なるファイルを色分け表示してくれるのが大きな特徴。すべてのフォルダ/ファイルが1リスト内に表示され、全体の比較も容易に行うことができる。
メイン画面は左右2ペインの構成。左側にローカルマシン、右側にFTPサーバの内容が表示される。非同期ファイルが色分け表示されるのに加え、ファイルの選択やフォルダの展開/折りたたみなどの操作が、ローカル−サーバ間で連動するのも特徴のひとつ。ユーザが左ペインでファイルを選択すると、対応する右ペインのファイルも自動的に選択される仕組み。同様に、一方のフォルダを展開したり、折りたたんだりすると、対応する他方のフォルダも同じ動作をするようになっている。両者の内容を比較するのに、ローカル/サーバの両ペインを操作する必要はない。
ファイル転送では、選択したファイル/フォルダを個別転送できるほか、ボタンクリックだけで同期を実行することも可能。同期メニューには「ミラーアップロード(ローカル→サーバ)」「ミラーダウンロード(サーバ→ローカル)」「クイックアップロード」「クイックダウンロード」の4種類が用意されている。クイックアップロード/ダウンロードでは、転送先のタイムスタンプが新しいときやファイルサイズが同じ場合は転送されない。ミラーアップロード/ダウンロードでは、転送元を基準に転送先が同期される。特定のファイル/フォルダを同期対象から除外することも可能だ。
転送時には、指定したファイルの属性(アップロード時のみ)や転送モード、文字コードを自動的に変更することができる。ファイルの指定には、ワイルドカードを利用することが可能。また、誤操作などによるファイルの消失を防ぐために、
- アップロード/ダウンロードの禁止(どちらか一方だけを実行するときに、他方を禁止する)
- 同期実行時にファイルの削除を行わない
- ローカルのファイル/フォルダの削除時にごみ箱を使用する
といった機能も用意されている。複数コネクションは、アップロード/ダウンロードともに最大20までを設定することが可能。サーバ側が許可された最大コネクション数を自動判別して対応する機能もある。