インストールするだけで、すぐに使いはじめられるグループウェア。操作も簡単で、直感的に使うことができる。「Aipo(アイポ)」は、組織としての仕事を円滑に進めるための機能が多数、搭載されたグループウェア。操作はWebブラウザから行う。登録メンバーのスケジュール管理やプロジェクト管理をはじめ、会議室や備品などのリソース管理、メンバー間のメール送受信などを行うことが可能。掲示板、ToDo管理、アドレス帳などの機能も備えている。インストーラを実行するだけで、(サーバを含めた)必要な機能が自動的にインストールされる。
「Aipo」がインストールされたパソコン(サーバ)には「Aipoマネージャー」が常駐する。「Aipoマネージャー」からブラウザを起動することで、「Aipo」の管理画面を呼び出せる仕組み。クライアントからサーバにログオンする場合は、ブラウザのアドレスバーにサーバのIPアドレスを入力して、ログオン画面を呼び出せばよい。
クライアントユーザ用として初期状態で用意されているのは「Myページ」「グループ」「その他」「個人設定」の各画面。
「Myページ」から利用できるのは、スケジュール管理用の週間カレンダーのほか、グループメンバーのブログ記事一覧、ワークフロー、ToDoアイテム、掲示板のトピック一覧など。カレンダーには自分のスケジュールのほか、指定した他のメンバーのスケジュールを表示させることもできる。
ワークフローでは、申請から承認までが必要な作業を管理できる。あらかじめ稟議書や休暇届などが設定され、新規に申請を行う場合は、申請の件名(表題)や内容、金額、申請先などを登録する。申請を受けた側の画面には依頼項目の一覧が表示され、クリックすると申請者名や日時、内容などを確認したり、決済を承認したり、差し戻しを行ったりできるようになっている。
ToDoには、自分が処理しなければならない仕事の一覧が表示される。開始日/終了日や優先度のほか、公開/非公開、スケジュールへの表示の有無などを指定できる。進捗状況は画面上のドロップダウンリストを使って直接変更することが可能だ。
そのほかにも、新着情報や伝言メモ、タイムカード、アドレス帳、メモ帳、Web検索用テキストボックス、リンク集などの機能が用意されている。
「グループ」には、スケジュールのうち「共有カテゴリ」を設定されたもの(複数のユーザが参加するもの)が表示される。グループのスケジュールをカレンダーやプロジェクト一覧などの形で確認できるほか、他のメンバー宛に伝言メモを送ることもできる。グループのスケジュールは1日または1週間単位で参照することが可能。他のメンバーや部署のスケジュール、施設(会議室など)の予約状況を月間カレンダーで確認することもできる。また「プロジェクト管理」として、共有設定されているスケジュールの工数合計(所要時間)を確認したり、その内容を一覧形式で参照したりといったことも可能だ。
「その他」では、Webメールの送受信、共有フォルダ内のファイル一覧、個人またはグループのスケジュールなどを確認できる。
「個人設定」では、クライアントユーザの個人情報の確認/編集やログインパスワードの変更などを行うことが可能。(所属部署などとは別に)個人的にグループを登録できる「Myグループ」、タブをカスタマイズできる「ページ設定」、携帯電話から「Aipo」を利用するための設定などもある。
「Myページ」「グループ」「その他」「個人設定」から利用できるクライアントユーザ向け機能のほかに、「Aipo」全体の管理としてはユーザ情報の管理、部署名や役職名、会議室などの施設や設備の登録、勤務時間の設定、各機能に対する管理者権限の設定などを行えるようになっている。「Aipoマネージャー」では、「Aipo」自体の起動/停止やデータのバックアップなどを行うことができる。
サーバとしての動作環境はWindows 2000/XP/2000 Server/2003 Serverのいずれか。クライアント(ユーザ)はWindows版のIE 6.0/7.0およびFirefox 2.0/3.0、Macintosh版のFirefox 2.0/3.0で動作する。携帯電話はNTT DoCoMo、SoftBank、auの3キャリアに対応する。