「Pittoresque table（ピトレスク タブル）」は、デスクトップアイコンの表示を簡単にカスタマイズできるソフト。アイコンの表示位置をスナップしたり、ウィンドウの背景に隠れたアイコンをポップアップ表示させたりすることも可能。一度設定を行うと、ログオンセッション中はプログラムを終了しても、その状態が維持される。Windows XP/Me/2000/98/95/NTで動作する（Windows Vista用には「Pittoresque table pour Vista」が用意されている）。

設定できる主な項目は「デスクトップ色設定」「スタイル設定」「ポップアップアイコン」。「デスクトップ色設定」では、アイコン名の背景色と文字色を設定できる。ただし、Windows XPで「デスクトップのアイコン名に影を付ける」がONの場合、この設定は無効となる。

「スタイル設定」では、デスクトップアイコンのサイズや配置を「大きいアイコン」「小さいアイコン」「リスト表示」「詳細表示」「サムネイル表示」「並べて表示」から選べる。このうち、リスト表示と詳細表示を除くスタイルでは、アイコンをきれいに整列させる「スナップ」機能を利用できる。

「ポップアップアイコン」は、デスクトップアイコンをわかりやすく表示する機能。ウィンドウ背景のアイコンも浮かび上がって表示され、操作できるようになる（この間、他のウィンドウなどは一時的に操作できなくなる）。背景色や文字色、ポップアップ機能を利用するためのホットキーを設定することができる。

「小さいアイコン」にすると、ディスプレイのサイズや解像度の関係によっては、やや見分けづらくなってしまうかもしれないが、そんなときに便利なのがポップアップ機能だ。デスクトップアイコンとタスクバーを除いて画面のほぼ全体が反転表示のようになり、操作もロックされるのでアイコンを識別しやすくなる。ポップアップ機能を解除するには、ショートカットアイコンを使ってアプリケーションを起動するか、デスクトップをダブルクリックするか、あるいはタスクバーでアプリケーションを切り替えるといった操作をすればよい。

実用面以外でも、アイコンを小さくしたり、テキスト部分を透明化したりすることで、壁紙の邪魔になるものが減り、画像をより楽しめるようになる。実用派にとってもドレスアップ派にとっても便利なソフトといえそうだ。

開発中に苦労した点
「Pittoresque table」では、デスクトップのスタイルをいろいろと変えることができますが、OSごとに微妙なクセがあり、うまく動くようになるまで随分試行錯誤の日々が続きました。

ユーザにお勧めする使い方
私のデスクトップは職場も家も「小さいアイコン」になっていて、種類ごとに場所を分けてアイコンを置いています。そうしておけば、「えーっとどこだっけ？」なんて探す手間が省けますので、私としては大変お勧めです。

今後のバージョンアップ予定
同梱のドキュメントに記載してある「既知の問題」をクリアしてゆくことと、その時々で「こんな機能がほしいなぁ」なんて思ったことを今後も追加してゆきます。また、Windows Vista 対応の「Pittoresque table pour Vista」も同じように開発を行ってゆこうと思っています。