ギャグ満載のコミカルRPG。冒険家「竜一」となって、村長の娘を救うことが目的。依頼人はどこかで見たことのあるあの人? ミーヤザキ村の英夫村長の娘を救え!
「とろろんずあどべんちゃ〜4 竜一のおつかい」は、7年ぶりのリリースとなるコミカルRPG「とろろんずあどべんちゃ〜」シリーズの第4弾。タイトルに「4」と銘打たれているが、ストーリーは独立しており、シリーズの旧作をプレイしていない人でも問題なく楽しめる。今回の主人公は、冒険者ギルドに所属する「竜一」。かつて凄腕の戦士として鳴らしたが、家宝の剣を盗まれてからはいまいちパッとせず、いまはその剣を探すために、ギルドから依頼を受けながら暮らしている。物語は、竜一がのどかな「ミーヤザキ村」を訪れるところからはじまる。
ミーヤザキ村の村長「英夫」によると、娘の「由香」が原因不明の病気で臥せっているという。医者に診せても埒があかなかったが、たまたま村に立ち寄った魔術師から「恐ろしい呪い」が原因と告げられる。呪いはとてつもない法力を持った僧侶でなければ解くことができないらしい。英夫村長の依頼は、ミーヤザキ村の北にある「勤勉の村」から「すごい法力を持つ司祭様」を連れてきてほしいということだった。
しかし、わざわざギルドに依頼するだけあり、途中には凶暴なモンスターや山賊が山のようにあふれている。これまで何人もの村人が「勤勉の村」に向かったが、誰一人としてたどり着いた者はいないという。竜一は、ミーヤザキ村の名産「地鶏」に舌鼓を打ちつつ、由香を助けるために「勤勉の村」へと旅立つ。
敵も味方も個性派揃い。実は主人公が一番まともかも?
「勤勉の村」への道中、竜一はさまざまなキャラクタに出会う。最初に出会う仲間が、ヘタレで自己中心的な自称「天才魔術師」の「和喜」。由香に想いを寄せており、由香が病に倒れた際に、通りすがりの魔術師を装って英夫村長に助言した人物だ。勤勉の村へ向かっているところ、モンスターに出くわして立ち往生していたらしい。「由香を治すのは俺だけで十分だ」と意地を張る和喜だったが、竜一に「二人で協力した方が早い」と説得され、行動をともにすることになる。
竜一と和喜の前に立ちはだかるのが、数々のモンスターと山賊たち。モンスターは、妙に物わかりのよい土の精霊や、ダルそうにギャル語を話す火の精霊、異常に被害妄想が強い水の精霊、疲れたお局OLのような風の精霊など、強敵(?)ばかり。強力な土・火・水・風属性の攻撃を仕かけてくる。エリート山賊団も厄介だ。竜一が下っ端山賊たちをコテンパンにして以来、ことあるごとに戦いを挑んでくるようになる。特に親分の「萌恵」は、魔獣の召喚を得意とし、凶悪な魔獣をぶつけてくるので要注意。ただし、山賊たちはみんな肝心なところで詰めが甘い。
そのほか、勤勉の村の司祭でのんびり屋の「愛」や、竜一と同じギルドに所属する弓使い「亜紀」が、竜一の心強い仲間として活躍する。街の食堂で働いていた「なおちゃん」と竜一の恋の行方も見逃せない。
お役立ちNPCがてんこ盛り。ぜひ活用しよう
竜一は、ミーヤザキ村から勤勉の村へ向かう途中、「土の洞窟」「火の洞窟」「風の山」「水の洞窟」の四つのダンジョンをクリアしなければならない。各マップには、土・火・風・水の属性を持ったモンスターが跋扈している。戦闘システムは、「RPGツクールXP」を使用したオーソドックスなもの。各キャラクタは、物理攻撃とスキル攻撃を使い分けながら戦う。
ダンジョンに入る前には「宿場」がある。必要な武器や防具、消費アイテム類を揃えたり、泊まって休んだりできる。宿場には「錬金術士」が常駐し、「土の結晶」や「火の結晶」などの結晶を持ってゆくと、その属性攻撃を和らげる「リング」を作ってくれる。結晶は、フィールド上の宝箱から入手できる。
ダンジョンフィールドには、アイテムを売ってくれるくれる「行商人」や、村や宿場に一瞬で転送してくれる「カエルン」、先の道にボスモンスターがいるとセーブを勧めてくれる「アラーム妖精」など、便利なNPCが多数、存在する。役立つ情報を教えてくれる「老戦士」などもいる。
いつもハムスターの「エンジェルちゃん」を捜しているお嬢様「きぃか」に、エンジェルちゃんを届けてあげると、ご褒美としてさまざまなアイテムをくれる。利用価値の高いアイテムばかりなので、頼まれたら面倒くさがらずにエンジェルちゃん捜しに協力することをお勧めする。