計算を複数行に分割して行えるシンプルな電卓ソフト。複数行を使用することで、計算途中がわかりやすくなる。「MultiLineCalc」はその名の通り、複数行の計算に対応した電卓ソフト。テキストボックスに複数行の計算式を入力でき、上の行の計算結果を利用して新たな計算を行える。クリップボードに転送されたデータから数値部分を抽出して、計算するといったことも可能だ。
メイン画面は、一般的な電卓ソフトに比べて、計算式や数値を入力するテキストボックスが広く取られていることが特徴。テキストボックスは左右に分かれ、左側で計算式を入力したあとに「=」をクリックするか、【Ctrl】+【Enter】キーを押すと、右側に計算結果が表示される仕組み。例えば「10*2」と入力して、「=」をクリックすると「20」が表示される。計算式の一部を修正することも可能。「10*2」を「10/2」に修正して「=」をクリックすれば、右側に再計算された結果「5」が表示される。
さらに次の行で別の計算式を入力すると、テキストボックス下部の「A.」エリアに、複数の計算結果の合計が表示される。例えば「10*2」に続いて、2行目に「50/2」を入力して「=」をクリックすると、右側には計算結果「25」が表示され、「A.」エリアに1行目の計算結果との合計値「45」が表示される。何も指定しない場合は各行の結果が加算されるようになっているが、減算や乗算などにすることも可能。例えば2行目を「* 50/2」と変更すると、「A.」エリアには(20*25=)「500」が表示される。
クリップボードに転送されたデータから数値部分のみを取り出し、テキストボックスの各行に貼り付ける機能もある。例えば、クリップボードに「JR 450円、(改行)バス 180円」というデータがあるとき、「貼り付け」を実行すると、テキストボックスの1行目に450が、また2行目には180が貼り付けられる。
計算機能は加減乗除、Mod(割り算の余り)、べき乗、平方根、円周率、論理演算(AND/OR/NOT/XOR)、16進演算に対応する。テキストボックスに表示されるフォントのサイズは、8〜14ポイントの範囲で設定できる。