人間と魔族が住む世界を舞台に繰り広げられる、王道のファンタジーRPG。「真実の道標」は、携帯端末向けのフリーゲーム「いつわりの道標」の続編にあたるファンタジーRPG。前作から1年後の世界を舞台に、生まれ変わった魔王を倒すため、再び少女と少年が立ち上がるという設定。
ヒロイン(主人公)は、両親を魔族に殺された過去を持ちながら、いつも笑顔を絶やさない純粋な少女「ノア=トレイル」。前作で姿を消した幼なじみの少年「ヤハ=ミハエル」を捜すため、狐のような姿をした魔族の「エデン」とともに魔界へと乗り込む。魔界で再会したヤハは、家族を強盗に殺されて人間を信じる心を失い、魔王の下僕に成り下がっていた。しかし、ミハエル一家殺害の真相が明らかになり、真実を知ったヤハは、かつての優しい心を取り戻す。激闘の末に魔王を倒した二人は、故郷のセイル村に帰り、静かに暮らしはじめる。しかしその1年後、二人は魔王が転生したことをエデンから知らされる……。
ゲームは、ノアとヤハのもとへ傷だらけのエデンが訪ねてくるところからはじまる。二人はエデンから、魔族は「転生」を繰り返しながら、永い年月を生き続けることを知らされる。1年前に倒したと思っていた魔王も、倒れる間際に2匹の守護獣を産み落とし、自らは卵に返って転生を果たしていた。
驚愕するノアたちをよそに、「システィ」と「キュビト」という2匹の人型の守護獣を引き連れた魔王が、エデンを追ってセイル村に現れる。一触即発の雰囲気になるが、「まだ時期尚早」の言葉とともに、魔王は守護獣とともに魔界に舞い戻ってしまう。魔王がまだ本来の力を取り戻していないことを知ったノアとヤハは、彼が完全に復活する前に再度、倒す決意を固める。
二人は、港町「クレディック」に住む友人「セム=パトリック」から船を借りるなどの協力を得ながら、エデンとともに魔界へと足を踏み入れる。こうして、ノアたちは再び魔王との戦いに身を投じてゆく。
ゲームシステムには、特に難解な部分はない。戦闘パートもスタンダードな形式だが、移動する際に船を使用したり、先頭キャラクタを変更させたり、ダンジョン内では障害物を移動させたりといったギミックは用意されている。
モンスターとの戦闘はシンボルエンカウント方式。道具屋で購入できるアイテム「ホーリーボトル」を使用すればエンカウントを減らすことができ、「ダークボトル」ではエンカウントを増やすことができる。戦闘開始時に「逃走」コマンドを選ぶと、マップ移動をしない限り、そのモンスターとの戦闘はなくなる。
魔族には固定の属性が設定されている。弱点属性だとダメージが2倍、同属性の場合はダメージが半減するため、戦闘では属性攻撃が非常に重要なポイントとなる。属性は「火」「水」「木」「金」「土」の5種類。火は土を灰にし、水は火を消す。木は水を吸い取り養分とし、金属は木を切り倒し、土は金属(電気)を通さない。土←火←水←木←金←土という図式だ。戦闘参加キャラクタであるエデンも魔族で、木属性が設定されている。木属性のため、金属性の魔物からの攻撃を苦手で、「スパーク」「サンダーブレード」などの、金属系魔法を操るモンスター「クリスタルドラゴン」などには注意したい。